CPUとGPUを統合したAMD「Fusion APU」シリーズの第1弾となるモバイル向け新プロセッサー「AMD E」シリーズ。その「AMD E-350」を搭載したマザーボードの販売がスタートした。製品はmicro ATXフォームファクタのASUSTeK製「E35M1-M PRO」だ。
「AMD E」シリーズは、開発コードネーム“Zacate”と呼ばれていた低価格ノートパソコン向けの新プロセッサー。従来からあるx86 CPUにGPUやノースブリッジ部を統合したのが特徴で、Bobcatコアに加えて、GPU部となるSIMDエンジンやUVD3ビデオデコーダー、メモリーコントローラー、さらにメモリー以外の外部インターフェースをまとめたプラットフォームインターフェースを、1つのダイ上に集積している。
「AMD E」シリーズで採用されるGPUは、DirectX 11対応の「Radeon HD 6310」。組み合わされるチップセットは、開発コードネーム「Hudson」と呼ばれていた「M1 FCH」(Fusion Controller Hub)で、4×1のPCI Express Gen2インターフェースや最大14ポートのUSB 2.0、6ポートのSATA3.0対応ポートなどを備える。その他、詳細については「AMD、Fusion APUの第1弾「AMD E/C」シリーズを発表」を参照してほしい。
発売となった「E35M1-M PRO」は、「AMD E」シリーズの上位モデル「E-350」(1.6GHz/デュアルコア/L2 1MB+Radeon HD 6310/TDP18W)を採用する製品で、チップセットは「M1 FCH」。各社がMini-ITXフォームファクタの製品を多くラインナップする中、拡張性を重視したMicro ATXフォームファクタでの登場となる。
写真の通り、「E-350」+「M1 FCH」を覆う大型のファンレスヒートシンクを採用するのがポイント。熱が気になる人は、付属のファンを取り付けて使用することも可能だ。
主なスペックは、拡張スロットがPCI Express(2.0) x16×1(x4動作)、PCI Express x1×1、PCI×2で、メモリスロットがDDR3-DIMM×2(DDR3 1066、最大8GB)。オンボードインターフェイスとして、VGA機能やギガビットイーサネット(Realtek/8111E)、8chサウンド(Realtek/ALC887)、SATA3.0×6(eSATA×1ポート含む)、USB3.0×2(ASMedi)、IEEE1394などを搭載。I/O部の映像出力にはDVI/HDMI/D-subを備えている。
価格および販売ショップは以下の通りだ。
価格 | ショップ |
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「E35M1-M PRO」 | |
¥15,480 | パソコンハウス東映 |
¥15,970 | アーク フェイス秋葉原本店 |
¥15,980 | ドスパラ秋葉原本店 TWOTOP秋葉原本店 ソフマップリユース総合館 ツクモパソコン本店 TSUKUMO eX. ZOA秋葉原本店 |