このページの本文へ

元祖ストレージ仮想化ソフトがバージョンアップ

データコア、GUIもライセンスも新しいSANsymphony-V

2011年02月02日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2月1日、データコア・ソフトウェア(以下、データコア)はストレージ仮想化ソフトウェア「SANsymphony-V(サンシンフォニーヴイ) R8」をリリースした。GUIに磨きをかけたほか、従来の2製品の統合やライセンスの刷新も行なわれた。

ストレージ仮想化の機能をソフトウェアで実装

 データコアはストレージをブロックレベルで仮想化するソフトウェア「SANsymphony」を提供するベンダー。1998年に設立され、2000年には日本法人も設立。主力のSANsymphonyはシンプロビジョニングをいち早くソフトウェアで実装した製品として知られており、より低価格な「SANmelody」とあわせ、2製品を展開。現在では全世界の6000箇所で稼働しているという。「サーバーやデスクトップの仮想化とあわせて、製品の導入が増えている」(データコア・ソフトウェア 片山崇氏)とのことで、他の仮想化技術との組み合わせで伸びを示しているという。現在では65%が仮想サーバーとの組み合わせで、仮想デスクトップでの事例も増加している状態。国内ではパートナーや技術認定者の拡大に務めており、新たなパートナーも近々発表されるとのこと。

記者発表会会場で披露されたSANsymphony

 SANsymphonyは、ソフトウェアをインストールしたサーバーをゲートウェイとして構成し、異なる複数のストレージを仮想化・階層化する。サーバーに対しては、FCやiSCSIなどインターフェイスを持った単一のストレージプールを提供する形になる。機能は多彩で、仮想ディスクの同期ミラーリング(HA)、最大1TBの高速キャッシング、リモートレプリケーション、スナップショット、シンプロビジョニング、仮想ディスクのデータ移行、ロードバランシングなどを実現する。そして、最大の特徴は、専用ストレージではなく、汎用のサーバーでストレージ仮想化を実現できるという点。「汎用サーバーを並べてソフトウェアを導入していただければ、まったく互換性のないハードウェア同士で仮想化できる」(片山氏)ということで、ハードウェアに依存しないで仮想化できる点が大きなメリットになる。

専用GUIの改良や高速化も実現した新バージョン

 今回発表された新バージョン「SANsymphony-V R8」の正式名称は、SANsymphony-V Storage Virtualization Software Release 8.0。まず今まで別製品で提供されてきたSANsymphonyとSANmelodyを統合され、SANmelodyという製品はなくなる。容量で細かくパッケージングされていたライセンスも、5レベルのベースライセンスに整理され、基本機能はすべてバンドルされた。価格は3TBのvL1の場合で、ライセンスが36万円より、サポートが8万9600円(年額)より。

リボンUIを採用した新GUI

 新バージョンでは、まず専用GUIが強化された。マイクロソフトのリボンUIが採用され操作性を向上させた。また、専用GUIがデータコアのサーバーから切り離されたため、Windows Server Coreにインストールできるようになった。その他、新プロトコルと圧縮により、リモートレプリケーションが5~20倍高速化されたほか、ハードウェア無停止でのデータのマイグレーションやリプレース、CDP(継続的なデータ保護)なども可能になった。

 第1号ユーザーとして、渋谷を本拠地とするネットムーブの事例が紹介され、SANsymphony-Vを用いたVPSサービスをスタートさせるという。

初出時、第1号ユーザーをネットブームと記載しましたが、正しくはネットムーブです。訂正し、読者、関係者にお詫び申し上げます。本文は訂正済みです。(2011年2月3日)

カテゴリートップへ

ピックアップ