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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第50回

自宅にいながら新作映画をオンデマンドで観る技

2011年02月01日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ネックは検索 iPhoneをリモコン代わりにしよう

 詳細情報を選ぶと、ほかの視聴者のコメントや評価が読める。これは、iTunesを持つアップルならではのポイントだ。出演者や監督をクリックすると、その人物が出演、監督したほかの作品を表示できる。

 映画をカテゴリー(Genres、ジャンル)から選ぶこともできる。アクションやドラマといったジャンルのほかにも、「HD映画」や「日本語字幕版」、「日本語吹き替え版」など、ニーズに合わせた項目も用意されている。

詳細情報では口コミ情報をチェックできる

ジャンルからたどって探すことも可能

 ただしApple TVでの検索は、ローマ字入力のみで日本語が入力できないのがネックだ。そこで検索にはiPhoneやiPadを利用しよう。アップルから「Remote」という無料アプリが公開されており、無線LAN経由でApple TVを操作できるのだ。Remoteでの検索時には日本語入力も可能で、Apple TVを利用する際は手放せないほど便利だ。

iPhoneがApple TVのリモコンになる「Remote」。中央の何もない部分をなぞったり、下のボタンをタップすることで操作できる

Remoteを起動して、「ホームシェアリング」を「オン」にする

検索する際は日本語入力が可能

 観たい映画が決まったら、レンタル手続きを行なう。レンタルした映画は30日以内に再生する必要がある。またいったん再生を始めると、通常は48時間で視聴できなくなるので、その間に観おえること。

 HD映画はフルHD解像度ではないものの、DVDビデオよりも遙かに高画質だ。サウンドも5.1チャンネルのドルビーサラウンド対応の作品が多く、迫力満点だ。テレビやアンプがHDMI入力による音声出力に対応していない場合は、光ケーブルを併用しよう。

選んだ映画をレンタルする

準備ができたら、再生ボタンを押して開始

 視聴できる作品は、20世紀フォックスやパラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザースをはじめ、米国のメジャーどころが勢揃い。2010年12月には、ライバルともいえるソニー・ピクチャーズも参入した。新作の「ソルト」や人気の高い「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」などが、Apple TVで観られるのはうれしいところだ。

 レンタル価格は400~500円程度が主流。古い作品や短編作品の場合は200~300円でレンタルできるし、HD画質の作品でも「トップガン」などやや古いものは、400円でレンタルできる作品もある。

 登録作品数は1000本を超え(2010年12月時点)、毎日のように増えているという。しかし、配信タイトルは配給会社の意向に沿っており、「あれ?」と首をかしげるようなこともある。例えば「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」は、日本語吹き替え版しか配信されていない。またApple TVでは「HD版のみで500円」でレンタルされているのに、iTunesでは「SD版のみで400円」となっている。もちろん「バイオハザードIV アフターライフ」のように、どの環境でもフルラインナップで提供されている作品もある。

 また2月2日には、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」のDVD発売と同時にオンデマンド配信が開始されるが、「フジテレビ On Demand」以外ではiTunesのみでレンタルされるとのことだ。

 Apple TVは映画視聴に加え、ネットの動画やパソコン内のコンテンツとの連動など、動画を楽しむ機能を凝縮したデバイスだ。iPhone/iPod touch/iPadを持っていれば活用シーンも広がるので、8800円は安い買い物。オンデマンド視聴デビューするならイチオシの製品である。

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