GALAXY Sをカーナビとして使ってみた
GALAXY Sを使い始めて、はや3ヵ月が過ぎた(関連記事) 。スマホユーザーになってバリバリ仕事に恋愛に活用している……かと言えばそうでもない。空いた時間にTwitterやmixi、巨大掲示板などをチェックしてるだけ。このままじゃいかん! そこで、筆者ならではの活用法を模索した結果、やっぱりカーナビだろうという結論に落ち着いた。
ミクGTの担当として密着取材をしているので、日本各地のサーキットにも出張する。もちろん、痛車イベントにも。ASCII.jpはお金がないので土日1000円割引を利用してクルマで行き、経費を浮かせるわけだが、各地のサーキットの周辺は土地勘がないので、ナビ頼りなところがある(とはいえ、さすがにもうサーキットまでの道は覚えたが)。突然知らない土地に行かねばならなくなったときに備えて、ナビは大事だ。
とはいえ、筆者のクルマにはソニーの「nav-u(NV-U75V)」が装備されているので、わざわざGALAXY Sをカーナビにする必要もないのだが、スマホのナビ機能が、こうした本格的なPNDにどこまで対抗できるのかは興味がある。そこで、500kmほど走ってチェックすることにした。
PNDを持っていない人には十分か
検証するにはある程度の距離を走らないといけないけど、どこ行こうかなあ~と別の原稿を書きながらASCII.jpを読んでいると、なんとマウスコンピューターが長野県の飯山市でアウトレットセールを行なうという記事が目に入った。家で使ってるPCもすでに3年選手だし、「イイモノがあったら買い換えるか」と愛車を走らせた。
装備としては前回紹介した「LUXA2」のカーマウントキットを付け、シガーソケットから電源を取った。充電ケーブルを差す部分が端末の上部にあるため、コードの配置が若干不格好だが、筆者は細かいことは気にしないので、そのままGO! 片道約250km、往復500kmのドライブに出た。
nav-uもGALAXY Sも地図が新しいせいか、示すルートはまったく同じ。ただ、nav-uはソニー独自の加速度センサーを装備していることもあり、スマホの電波が悪くなるようなトンネル内でも一切のブレなく行き先をナビゲートしている。GALAXY Sはというとさすがに電波が切れるところでは動きが不安定になる。GPSの精度もそんなに悪くはないのだが、高速走行中にふと画面を見ると、ルートからズレたところを指し示したりしていた。すぐに元のルートに戻るものの、あとちょっとで分岐とか、交差点に進入するとか、そういうタイミングでズレてしまうと、ナビとしては正直厳しい。今回のテストではそのような現象は出なかったが。
ただ、案の定電池の減りがハンパではないので、必ず電源は確保しておこう。
復路はGALAXY Sのナビのみで帰ってきたのだが、検索機能を始めとするユーザーインターフェースなどの使い勝手は、nav-uのソレには遠く及ばない。もちろん、nav-uはナビの機能に特化しているから当たり前なのだが。その代わりnav-uではTwitterとかできないしね(笑)。
結論としては「目的地へ行く」というシンプルな機能だけを求める人には悪くない選択肢だろう。わざわざナビを買うほどクルマに乗らない、たまにしか遠出しないのにPNDを買うのもなあ、というユーザーにオススメだ。GALAXY Sのナビ機能に物足りなくなったらPNDを、あらためて買えばいいのである。
今は標準でナビがついているクルマが大半とはいえ、レンタカーでバンやトラックを借りるとナビが付いてなかったり、中古車を買ったはいいけどナビが外されていたりすることもあるので、こういう不測の事態には力を発揮してくれるだろう。
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