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スマホ連携に強いクラウドサービス

達人に聞く! 私がSugarSyncを選ぶ理由

2011年01月28日 09時00分更新

文● 花岡貴子、ASCII.jp編集部

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モバイルに利く、スマホ連携+ローカル保存

 上で私は、スマートフォンを携帯していると書きましたが、SugarSyncは外出先で結構な頻度で利用します。

iPadの大画面なら、ExcelやPowerPointなども快適に表示できます

 一番多いのは、外出先でデータを見たくなったとき。ちょっとした待ち時間や何かひらめいたタイミングに欲しい資料を即座に開けるのは空き時間を効率がよく使えて便利です。

 スマートフォンで使えると言っても、「オンラインストレージなのだからネットにつながらない場所ではどうするのか」と疑問に感じる読者もいるかもしれません。私は電波状況が読めない地下鉄などでの移動時は、SugarSync上の選んだデータをiPhoneへまとめて同期するサービスを使います。

 「My iPhone」に保存されたデータはオフライン時でも中身を確認できるので、地下鉄での移動時間も有効活用できます。地下鉄でも駅なら、通常は3G回線がつながるので、ここで欲しいフォルダを取得しておくといいでしょう。

iPhoneでの同期方法

iPhone版のクライアントソフトはAppStoreから入手できる。緑のアイコンにはカラスがデザインされている

iPhone版クライアントのトップ画面。画面右上の2つの矢印が組み合わせったアイコンは同期中の合図

ファイル画面。ファイルの名前をタップするとiPhoneで表示できる形式のファイルは「表示」と「送信」(アップロード)、表示できないファイルは「送信」のみが選べる

通常はクラウド上のファイルをオンラインで見ることになるが、iPhoneに同期しておけばオフラインの状態でも見ることができる

ファイル同期時のメッセージ。同期中はネット接続が途切れないよう注意する

「My iPhone」フォルダの中にファイルが同期された

 SugarSyncはペーパーレスという意味でも有効です。これまでならいちいちプリントアウトしていた資料も、SugarSyncを経由してモバイル端末で見れば紙の節約になります。iPadなど画面の大きな端末から開けば、紙で見るのとほぼ同じ感覚で閲覧できるのでストレスがありません。

 営業マンであれば、とっさのプレゼンでiPadやGALAXYTabを活用する方法も面白いでしょう。Android版のSugarSyncには音楽だけでなく、動画ファイルをストリーミング配信する機能があります。MP3/AAC(M4A)、MPEG-4/H.264ファイルの再生が可能です。外出先のさまざまなシーンで活用できるのは間違いありません。

便利なフォトアルバム機能

ウェブ版インターフェースでのサムネイル画面

 SugarSyncのウェブ版で提供されている「写真」はフォトアルバムの共有ができる機能だ。

 SugarSyncのクラウドに保存してあるフォルダーの中から写真だけを自動的に探して一覧表示してくれる。ファイルはフォルダーごとにまとめられ、ウェブ版インターフェースの「写真」タブに切り替えることで確認できる。作成されたアルバムは「連絡先」に登録してある人に見せたり、Facebookに公開したりもできる。

 iPhoneで撮影した画像を同期する仕組みにしておくのも便利な使いかた。撮影ファイルは、SugarSync ファイルマネージャーの「モバイルフォト」フォルダに追加されるので、パソコンに移動する手間も格段に減らせる。

 余談ですが、微笑ましい話をさせてください。ある友人は、自分が長期で渡米する前に実家の老夫婦にパソコンではなくiPhoneを購入し、SugarSyncでフォルダ共有を設定して渡しました。その後、そのフォルダに孫の写真や動画を撮影するたびに置いているそうです。SugarSyncの操作はシンプルなので、複雑な説明なしに、離れた場所にいる両親に自分の子供の現在の姿を見せられます。

 それでは老夫婦は息子と孫にどのように返事するのでしょうか? 実はiPhoneで撮った動画を共有フォルダに保存しているのです。こうすれば、海外でSugarSyncを通じたリアルタイムなコミュニケーションが可能になります。そんな楽しみを共有できるなんて、素敵だなと思いました。

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