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週刊 PC&周辺機器レビュー 第88回

Sandy Bridge+SSDで激速のタワーPC Endeavor MR6900

2011年01月21日 12時00分更新

文● 池田圭一

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Windows 7の性能を100%近く引き出す
Sandy Bridge搭載

 MR6900ではSandy Bridgeを搭載するために、SATA 2.0より2倍速いSATA 3.0をサポートする「Intel H67 Express」チップセット搭載マザーボードを採用している。CPUソケットもLGA1155に変更されたため、「Core i5-2xxx」あるいは「Core i7-2xxx」といった、CPU名の後ろに4桁のナンバーが付いたSandy Bridgeのみを搭載できる。

 現時点では、BTOで選択できるCPUは、4コア/8スレッドの「Core i7-2600」(3.4GHz)か、4コア/4スレッドの「Core i5-2400」(3.1GHz)、「Core i5-2500」(3.3GHz)の3種類となっている。いずれもGPUとして、「Intel HD Graphics 2000」を内蔵している。なお、Sandy Bridgeや内蔵GPUの性能については、こちらの記事を参照していただきたい。

 MR6900のBTO最小構成では、4万4100円のベースユニットに加えて、下記表の「最小」欄のコンポーネントが標準装備となり、最小構成価格は8万8580円となる。それに対して今回の評価機は、以下の構成になっている。価格は22万8060円(2月21日までのキャンペーン適用後価格)とリッチな構成だ。

最小 評価機 価格差
CPU Core i5-2400 Core i7-2600 +1万3650円
グラフィックス CPU内蔵 Radeon HD 5770 1GB +1万6800円
メモリー 2GB 8GB(4GB×2) +1万3650円
ストレージ HDD 250GB SSD 256GB(128GB×2) +6万900円
光学ドライブ DVD-ROMドライブ BDコンボドライブ +8400円
オプション USB 3.0×2追加ボード +4830円
OS Windows 7 Home Premium Windows 7 Ultimate +2万1000円
HDDベイに600MB/秒対応のSSD 128GBを2台を搭載

評価機はHDDベイに600MB/秒対応のSSD 128GBを2台を搭載。これをRAID 0構成で使用する

Radeon HD 5770

高速化されたとはいえ、DirectX 11に対応しないCPU内蔵のIntel HD Graphics 2000では性能不足。トータルバランスを考えるとRadeon HD 5770程度は欲しい

 さすがにこれだけのハイエンド構成となると、桁外れの速さを実感する。Windowsエクスペリエンスインデックスは最低値でさえ「7.4」(グラフィックス)。高速なCPUと、それに合わせてのメモリーやストレージをバランスよく搭載した結果だろう。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

まさかRadeon HD 5770のグラフィックスが最低スコアとなるとは……。より高速なGPUを乗せるとどうなるのだろう。ストレージに至っては上限に達している!

 リード600MB/秒対応SSDを、RAID 0構成にして積んでいるからであろう。Windows 7の起動時間も驚くほど高速で、電源投入からわずか9秒でデスクトップが表示されて作業可能な状態になっていた。参考までに、ストレージ性能ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」でのベンチマーク結果を紹介しておこう。

CrystalDiskMarkの結果

CrystalDiskMarkの結果。シーケンシャルリードで約690MB/秒を叩き出すなど、600MB/秒のSATAを2本束ねて使うRAID 0の威力が見てとれる

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