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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー第10回

聖地巡礼番外編! 冬の木崎湖、マジ聖地!

2011年01月21日 21時03分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

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キャラの生活を感じられる冬の聖地巡礼

 「ゆ~ぷる木崎湖」を出て、冬の木崎湖をさらに堪能しようと別のスポットへと向かう。しかし、この頃から徐々に空模様が怪しくなってきた。筆者たちの乗ってきたクルマにはタイヤチェーンが常備されているが、本格的な雪になる前にこの地を離れたほうが安全なのは間違いない。ということで向かったのは、数あるスポットの中でも国道沿いでいちばん立ち寄りやすい「海ノ口駅」だった。

木崎湖の空を、徐々に灰色の雲が覆った。しばらくするとはらりはらりと雪が舞い始め、やがて本格的な降雪模様に。先を急ごう
雪帽子をかぶった海ノ口駅。まさに北国の駅という風情がある近くには誰が作ったのか、大きな雪ダルマが利用客を迎えていた
ホームはきれいに除雪されていて、足元にまったく不自由はない。雪原のなかを2本の線路がまっすぐに続いている
ホームから見る冬の木崎湖は、カラフルな夏の姿とは違って落ち着いたモノトーンの風景だった。ときおり強い風が吹いて、雪煙のなかに対岸の集落が隠れてしまう
氷点下の外と比べると、駅舎の中は別天地だ。訪問ノートがある机の上には、地元の人の手によるものか小さな鏡餅が置かれていた。元日にもかかわらず、われわれ以外にも訪問者がいたようで、ノートには3人ばかり、2011年の新たな書き込みがあった
取材中、ちょうど信濃大町行きの上り列車が入ってきた。降りる人は誰もおらず、列車はそのまま汽笛を残して走り去っていった……軒下に下がったつらら。夜になるとより一層冷え込むのだろう

 降りしきる雪は徐々に勢いを増しつつあり、もうしばらくすると路面も雪で覆われることになるだろう。ここから別のスポットにも向かいたいところだったが、取材を断念してここで帰途に着くことになった。粉雪の向こうに霞んで見える木崎湖の水面はどこまでも静かで、この地を去るわれわれを穏やかな表情で見送り続けていた。

 白い山並みと静かな湖面が広がる冬の木崎湖の情景は、「おねがい」シリーズの中で描かれた夏とはまた違う幻想的な美しさがあった。各地のスポットを探訪する我々聖地マニアにとっては、作品のなかで紡がれる情景の「空気感」や「存在感」のほかにも、その物語が持つ「季節感」もまた重要なポイントなのだ。このことは、多くの同好の志にも納得してもらえると思う。

 ならば、あえて物語とは異なる季節に作品の舞台を訪れてみるのも、作品の中でキャラクターたちの生活をリアルにイメージするひとつの方法だと筆者は思っている。今回の冬の木崎湖探訪は、そのことを再認識した旅でもあった。

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