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Lenovo Ideaシリーズ大研究 第50回

AMD Athlon II X2 P360搭載機の性能を探る

Lenovo G565(2)──AMDプラットフォームの実力検証

2011年02月02日 12時00分更新

文● エースラッシュ

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第2回では、「Lenovo G565」のハードウェアスペックを中心に、実際の使い勝手について紹介していく。

AMD Athlon II X2 デュアルコア・プロセッサー P360とは?

 今回試用した「Lenovo G565」は、CPUとして「AMD Athlon II X2 デュアルコア・プロセッサー P360」を採用している。これはAMDが低価格でも十分な性能を持ったパソコンを作るために開発したCPUだ。つまりLenovo G565のコンセプトにぴったりなCPUだといえる。

 同等の価格帯で販売されている「Lenovo G550」の採用CPUは「インテル Celeron T3500」。Lenovo G560の最小構成で選択されるCPUは「インテル Pentium Dual Core P6100」だ。「Athlon II X2 デュアルコア・プロセッサー P360」は、インテル Core iシリーズの弟分にあたるCPUと同クラスというイメージのCPUだと考えておくといいだろう。

 では、Lenovo G565の実際の使い心地はというと、予想以上にキビキビ動く。例えば、別途レポート記事を掲載した「Lenovo G」シリーズ最上位機種Lenovo G560の場合、「インテル Core i5-450M」が搭載されており、Windowsエクスペリエンスインデックスのプロセッサ評価は「6.8」だった。これに対してLenovo G565は「5.5」。確かに評価は下がっているのだが、数値ほど体感速度に大きな違いがある印象はない。

Lenovo G560のWindowsエクスペリエンスインデックス

Lenovo G565のWindowsエクスペリエンスインデックス

 またAMDのCPUを採用したことで、高機能なチップセット内蔵グラフィックス機能「ATI Mobility Radeon HD 4270」を利用可能となっており、この恩恵も見逃せない。Windowsエクスペリエンスインデックスで比較してみると、ゲーム用グラフィックスはLenovo G560が「4.8」なのに対して、Lenovo G565は「5.1」となっているのだ。

上位機種Lenovo G560に迫る性能でコストメリット抜群!

 コストメリットが非常に大きい点もLenovo G565の特徴だ。レノボのパソコンは基本的にすべてオープンプライスだ。特にLenovo G565は店頭販売モデルであるため、基準となる直販価格もない。そのため、あくまでも現時点での店頭価格ということになるが、なんと5万円を切る価格で販売されている例が少なくない。

 レノボというとパソコンに詳しい玄人向けとイメージしがちだが、Lenovo Gシリーズは、安価で高性能なパソコンを手に入れたいという初級者にとっても心強いマシンではないだろうか。コストメリットという意味では目を見張るものがある。

 またパソコンに詳しいユーザーであれば、2台目ノートや家族向けに購入するマシンとして、魅力的な選択肢のはずだ。

 直販モデルであるLenovo G560は安価に購入できるPentium搭載モデル、負荷のかかる処理にも対応できるCore i5搭載モデル、その中間に当たるCore i3搭載モデルと3つのCPUが用意されている。CPUを選択すると自動的にメモリー容量やHDD容量が決定される仕組みだ。

 これに対してLenovo G565はスペックが固定されている。CPU以外の部分に目を向けた場合Lenovo G560との差は少ない。Lenovo G560を最小構成で購入するイメージに近いだろう。ただしインターフェースには少々の差がある。Lenovo G565にはHDMI端子、eSATA/USBコンボポート、Expressカードスロットが用意されていない。これらインターフェースが必要ならばLenovo G560、不要ならばLenovo G565という選び方でもよさそうだ。

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