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物欲AVコモノ道 第81回

ワイヤレスの便利さを実感! ヤマハ「PDX-W61」

2011年01月17日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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 屋外だけでなく屋内でも、「iPhone」や「iPod」の音楽を楽しみたい場合に、あると便利なのがiPhone/iPodスピーカーだ。Dock端子を搭載することで、ダイレクトにiPhoneやiPodを接続できるのが特徴で、ケーブルの取り回しの煩わしさがない。

 こうしたiPhone/iPodスピーカーを精力的にリリースしているメーカーの1つがヤマハである。同社ではデスクトップオーディオというカテゴリにおいてラジオチューナー/目覚ましアラーム付きで、さらにDock端子も搭載する「TSX」シリーズ、そしてiPhone/iPodスピーカーに特化した「PDX」シリーズをリリースしている。

「PDX-W61」

「PDX-W61」。左はトランスミッターとクレードル型充電器。右がスピーカー本体

 今回取り上げるのは、後者のPDXシリーズの1つである「PDX-W61」だ。実売価格は2万8000円前後で、iPhone/iPodスピーカーとしてはミドルレンジクラスの部類に入る。

ボタンが2つしかないシンプルな本体
操作はすべてiPhone/iPodからワイヤレスで

前面と上面。電源ボタンすらなく、トランスミッターからの電波を受信すると動作を始める

 外観は本当に四角い箱という印象で、操作用のインターフェースも正面上部に用意された音量調整用の2つのボタンだけとなっている。また、iPhone/iPodスピーカーに必須のDock端子もない。PDX-W61は同社の「AirWired」と呼ばれる技術を利用し、ワイヤレスでiPhone/iPodと接続するためだ。

 AirWiredとは、iPhone/iPodから出力された音声(アナログ)を2.4GHz帯の無線を使って非圧縮でワイヤレス伝送するという技術。特徴は遅延の小ささで、わずか12ms(0.012秒)にまで抑えられている。

ワイヤレスユニットとクレードル

充電器はトランスミッターごとiPhone/iPodの装着が可能

 このAirWiredで音声を出力するために、PDX-W61では専用のトランスミッターをiPhone/iPodに装着する。この状態でiPhone/iPodで音楽を再生すると、スピーカーから音声が出力されるという流れになる。

 実際に使ってみて便利だったのは、スピーカーから離れた場所で、iPhone/iPodを使って、再生や一時停止、曲送り/曲戻しといった操作ができること。

 本体にDock端子を持つ一般的なiPhone/iPodスピーカーの場合、こうした操作を行なうにはわざわざスピーカーの前まで行く必要がある。さらにiPhone/iPodの操作がしづらいのも難点だ。

 そもそもiPhoneやiPodは手の上で操作するようにデザインされているため、スピーカーに接続した状態では使いづらい。しかしPDX-W61であれば、iPhone/iPodを手に持ったままコントロールができるため、選曲などの操作を快適に行なえる。これは大きなメリットだろう。

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