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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第43回

ネットに強いCDレーベル「LOiD」も消滅

迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【前編】

2011年01月15日 12時00分更新

文● 四本淑三

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自分の音を盤にする方法が分からなかった時代

―― ところで、そもそもなんでmuzieに入ったんですか?

村田 最初はレコード会社に入ろうと思ってたんですけど、当時まだ自分のバンドもやっていた関係、ある程度時間の自由が利いて、IT会社にいたときのスキルも生かせるmuzieに入ったんです。そのとき、たまたま募集していたんですね。

―― 村田さんが20歳で業界入りした6年前、すでに音楽業界は明らかに下降線をたどってましたけど。

村田 まあ落ちたと言っても、まだ売れとるやん、くらいの時期でしたね。GO!GO!7188が盛り上がっていた頃、インディーでモンゴル800が大当たりしたその直後くらいで。ミニマムなところから始めても行けるんだ、ってことが丁度分かってきた時期です。

キャプテンミライ おっ、GO!GO!7188は同じ事務所にいたことがありましたよ。

GO!GO!7188と事務所が同じというキャプミラさん

村田 えっ、まじっすか!

キャプミラ 昔、バンドやってた頃の話ですけどね。

※ バンド: 「アポジーズ」のこと。キャプミラさんはマサミタンジェリンという名前で活動し、UK RECORDで2枚のアルバムを残している。

Image from Amazon.co.jp
デビル*ポップ

古川 キャプミラさん、ほんっと、どこにでもいますね! バンド系の人をたどっていくと、必ずどこかに現れる……。

村田 丹治(キャプミラ)さんって今まで一体何やってたんですか!?

キャプミラ トータルすると何にもやってないです。

―― まあ狭い業界なので、キャリアが長いと色々ありますよ。で、ゼロ年代の半ばは、確かにレーベルが山のように出てきた時期でもありましたね。

村田 めちゃくちゃありましたね。アマチュアのミュージシャンからカネを取って運営するという手法が流行っていた時期で。「コンピレーションに収録してやるから何枚分か買い取れ」と。

―― 意味分かんないですよね。

村田 レーベル側はぜんぜん痛くないし。

古川 そんな商売がなぜまかり通っていたかといえば、インディーズミュージシャンが、まだ自分の音を盤にする方法が分からなかったからですよ。レコーディングして、マスタリングして、プレスして流通、ということがまるで未知の領域のようになっていた。だからそんな謎の商売が成り立っていたんです。

村田 まだMP3配信も「それ違法でしょ?」くらいの空気感が残っていた頃ですよね。インディーズのミュージシャンが「CD出してあげます」と言われれば、それは飛びついちゃうんです。今でこそ考えられないけど。

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