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音質重視ノートならコレしかない! JBLのスピーカを搭載したXPS 15 (2/2)

2011年01月19日 13時00分更新

文● 二瓶 朗

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充実の基本性能

 「XPS 15」はデルのオンラインショップにてBTOで販売されている。いくつかのパッケージが提示されていて、最小構成での価格は7万4980円より(本稿執筆時)となかなか手頃である。もちろん、CPUやHDDなど各種パーツは好みのスペックにカスタマイズできる。

「XPS 15」の主な仕様
CPU Core i5-460M(2.53GHz)/Core i5-560M(2.66GHz)/
Core i7-740QM(1.73GHz)/Core i7-840QM(1.83GHz)
メモリー 4/6/8GB
グラフィックス GeForce GT 420M/GeForce GT 435M
ディスプレー 15.6型ワイド、1366×768ドット/1920×1080ドット
ストレージ HDD 320/500/640/750GB/SSD 256GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ/BDドライブ/BDコンボドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11a/b/g/n
インターフェース USB 3.0×2、USB 2.0/eSATA×1、Mini DisplayPort出力、HDMI出力、ヘッドフォン/デジタルオーディオ(SPDIF)出力、9-in-1メディアカードリーダー、地デジチューナーなど
サイズ 幅381×奥行き265.4×高さ32.2〜38.2mm
質量 約2.78kg(6セルバッテリー装着時)/約2.95kg(9セルバッテリー装着時)
バッテリー駆動時間 約2.8時間(6セルバッテリ装着時)
OS Windows 7 Home Premium/Professional/Ultimate 64bit版
価格 7万4980円〜(本稿執筆時)

 今回試用した「XPS 15」は、CPUにCore i7-Q740、HDD 640GBとメモリー4GBをそれぞれ搭載し、グラフィックスはGeForce GT 435M(メモリー2GB)を、光学ドライブはBDコンボドライブをチョイスしたモデル。またXPS 15では、液晶ディスプレーもカスタマイズ可能で、1920×1080ドットのフルハイビジョン液晶か、1366×768ドット液晶かが選べ、試用機種にはフルハイビジョン液晶が搭載されていた。

 試用機のWindowsエクスペリエンスインデックスの値は以下のとおり。HDDとメモリのスコアは平凡だが、その他は優秀。バランスの良い性能だといえる。

試用機のWindowsエクスペリエンスインデックス。スペック的には妥当かつ適度なバランス

 15.6インチのフルハイビジョン液晶は非常に高精細。RGB LEDバックライトを採用しているからか、画面の発色もメリハリが利いている印象だ。
 試用機は非搭載だったが、XPSは地デジTVチューナーを内蔵できる。そういった高画質なテレビ鑑賞をしたり、Blu-rayコンテンツを鑑賞したりすることを予定しているなら、フルハイビジョン液晶を選ぶべきだ。

優れたサウンド性能に注目!

 前述したとおり、XPS 15はJBLブランドのステレオサウンドスピーカーを採用し、サウンドの再現性にこだわった製品となっている。4W出力のステレオスピーカーがキーボードの左右に内蔵されているほか、本体底面には12W出力のサブウーファーも内蔵されている。

 スピーカー、サブウーファーともに非常に良好で、小音量から大音量まできっちりメリハリのある音を再現している。ノートPCに内蔵されたスピーカーにありがちなチープな音質からはかけ離れているし、大音量にしたときにも筐体内でビビリ音が鳴るようなことはなかった。

本体底面に内蔵されたサブウーファー。中低音域をしっかり再生する

 なお、試用した「XPS 15」には9セルバッテリーが付属していたので、机上に置いたときに本体と設置面にややスキマが生じていた。6セルバッテリーならばこのスキマが少なくなり、ウーファーの音質に変化があるのでは? と考え、バッテリーを外して本体底面が密着するような形で机上に置いて再度音楽の再生を行ってみたが、サブウーファーの音質に変化はなかった。

 また、付属ソフト「Waves MaxxAudio」を使えば、サウンドに関して詳細な設定を行なえる。Waves MaxxAudioは、前述したキーボード上部にあるタッチセンサーボタンから起動できる。

 Waves MaxxAudioでは、ボリュームの変更はもちろん、サラウンド設定やイコライザーを使った音質調整も可能。また、マイク入力のノイズキャンセル機能も有効にできたりと非常に豊富な機能を搭載する。ヘッドフォンや外部スピーカーを接続したときの音調整にも利用できる。

一番右のタッチセンサーボタンから起動できる「Waves MaxxAudio」。この画面はスピーカー、マイクの音量調整

音質設定の変更。「音楽」「ムービー」「ボイス」「ゲーム」がプリセットされていて、シーンに合わせて音質を容易に変更できる

マイクからの音声入力ではノイズキャンセリング機能の利用が可能

ACアダプタ接続時とバッテリー駆動時でサウンドの設定を変更して節電することができる

イコライザーを使ってより細かい音質の設定も可能だ

外部スピーカーの設定などもここから可能

 このように「XPS 15」のサウンド機能は、ハードウェアに加えてソフトウェアも充実しているのが1つの製品の特徴となっている。BDやDVDコンテンツの再生に関しては、「XPS 15」と同等のノートPCであれば画質に大きな違いは生じないだろうが、音の再現となると話は別。できる限り高音質でそれらのコンテンツを楽しみたいのであれば、「XPS 15」の音にこだわった製品仕様は大きな魅力だ。

 「XPS 15」はスッキリとしたデザインの外観で、15.6インチという適度な大きさの画面を搭載して上々なスペックを備える製品だ。そのサイズや重量からさすがにモバイル利用することは難しいだろうが、リビングに寝室にと宅内を移動するには苦にならない。

 価格も手頃なので、初級者が使う1台目のPCとして選択することもできるだろうし、そろそろ買い換えを検討するユーザーにとっては、ある程度必要な機能を取捨選択してカスタマイズを加えながら自分仕様を決めて購入できる魅力のある製品でもある。高音質を再現する製品でもあり、映像・音楽プレイヤーとして家庭で活躍する1台ともなるだろう。

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