行っとけ！　Ubuntu道場！ 第34回

～師範、キーボードやターミナルは苦手です！～

GUIのショートカットキーをもっと使うには？

小林：この手のショートカットキー操作、使いこなすにはどうするのがいいんでしょう？

hito：何度か使って手に覚えさせる、っていうのは基本ではありますね。［Alt］+［Space］から始めるキーシーケンスは、一度クセにしてしまうといいです。エディタ開く→文章入力する→ウインドウサイズや位置を調整するために［Alt］+［Space］とか。

ミズノ：いいキーボードを買う、ってのも手かもしれませんね。

編集S：はい？

hito：あー、キーボードを叩くのが楽しい状態にすると、なんでもかんでもキーボードで済ませたくなる、というのは事実かもですねぇ。キーボードを叩きたいので、ショートカットキーの操作覚える。一度覚えてしまえば、ノートPCなりで別のキーボード使うことになっても楽勝、と。

やまね：いいキーボードは楽しいかもだけど、高いんだよねぇ。

あわしろいくや：あと、この手のGUIショートカット操作は、［システム］→［設定］→［キーボードショートカット］で一覧したり、変更したりできますな。

［キーボードショートカット］のウインドウ。上の方にある「XF86なんちゃら」は、キーボード上にあるマルチメディアキーのたぐいだそうだ

ミズノ：［Ctrl］+［Alt］+［L］で画面ロックとか、［Alt］+［PrintScreen］でウインドウのスクリーンショットとか、Windowsと同じ操作のものがほとんどですから、覚えておくと便利ですよ。

小林：Windowsのものとは挙動が違うこともありますけどね……。たとえば、［Alt］+［PrintScreen］はUbuntuではGNOMEスクリーンショットが起動しますが、Windowsだと「カレントウインドウのスクリーンショット」がクリップボードに画像形式で入ります。

編集S：なんとなく同じ、と。

やまね：［Ctrl］+［Alt］+［T］でターミナルが開けることと、［Alt］+［F1］でメインメニューが開けることは覚えておいてもいいかもねー。

ミズノ：その2つさえ把握してれば、とりあえずマウスなしでもGUIで生きていけるはずですね。

hito：むしろ、何かの間違いでマウス故障してても平気とかかなぁ。

やまね：たまにあるねー。マウスの設定間違えてて、「マウスなしで設定を変更しないとマウスが使えるようにならない」とか。油断してると、「マウスを使える状態にするにはマウス操作が必要」みたいなハマリが発生。

瀬尾浩史：金庫の鍵が金庫の中にある状態ペン……。

あわしろいくや：昔は設定ミスでマウス動かない、みたいな展開はよくありましたな。

ミズノ：そういう場合も、頑張って［Alt］+［F1］でメニューを開いて、［Alt］+［Tab］でウインドウを切り替えれば戦えますね。

村田：最低限覚えておくのは［Alt］+［F1］と［Alt］+［Space］というのは同意するので味噌。

小林：テキストエディタで文章を書いているようなケースでは、追加でアプリケーションを起動したいけど、マウスに手をやるのが面倒、ということもありますね。

ミズノ：そういう意味ではM-x……じゃなかった、トラックポイントのたぐい最強なんですけどね。

瀬尾浩史：説明しようペン。M-xとはEmacsの操作の一環ペン。M-xまで呟いた時点で匿名の編集者さんがハリセンを手にしたので、ミズノさんがおびえながら話題をそらしたのですペン。

ミズノ：トラックポイント、ホームポジションから手を動かさずにマウス操作ができるので便利ですよー？　でもどんなマシンにも付いてるわけじゃないので、フルキーボードオペレーションもそれなりに意味がある、と。

編集S：あ、［キーボードショートカット］を開けば、自分で設定もできるのねー。

小林：任意のアプリケーションを起動するショートカットを定義すると便利かもしれませんね。ただ、あまりにも色々な設定をいれすぎると、なんだかよく分からなくなる恐れはありますね。

あわしろいくや：他の人が使ってる環境で使えないショートカットキーは、あまりにも設定しすぎると大変かもしれませんなぁ。

やまね：できるだけ標準のショートカットキーに指を慣らしておいた方がいいよう。

瀬尾浩史：あとは、それぞれのアプリケーション内のメニューを呼び出す方法さえ把握しておけば、それなりに大丈夫な気がするペン。ちなみに、［Alt］+［メニューに表示されている文字］ペン。［ファイル(F)］なら［Alt］+［F］ペン。

ミズノ：そこから先はカーソルキーでメニューを移動するか、メニュー上にアクセラレータが表示されていたら、それでショートカットすればOKですね。

小林：［Alt］+［o］で新しいファイルを開いたり、というのは色々なアプリケーションで使える操作ですね。

編集S：おお、なんかたまに使うだけならいいかもとか思えてきた。

(次ページへ続く)