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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第9回

年末年始も聖地巡礼! 鷲宮で初詣、足利で初日の出

2011年01月12日 22時48分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

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ついにご来光! 2011年の幕開けだ!

 やがて、東の空が赤く染まり始めた。夕日のような茜色ではなく、元日らしい清冽な黄金色だ。少しずつ空の明るさが増していき、日の出を待つ人々の歓声も徐々に高まっていく。その瞬間、さっと関東平野に一瞬の曙光がさし込み、そして地平線の向こうから、2011年最初の太陽が顔をのぞかせた。

関東平野に差し込む、今年最初の太陽。地平線の向こうから昇ってくる太陽は、2011年の始まりを告げる光として最高の美しさだった

初日を拝んだあと、ここ織姫神社にも参拝。この太鼓を願いを込めながら2回叩くと、願いが叶うという

社務所では、たくさんのお守りとともに痛絵馬も売られており、筆者もさっそくゲット。どうやら「あしかがひめたま」のもうひとつの舞台である門田稲荷神社にも別バージョンが売られているらしい。次の行き先が決まった!

 初日の出鑑賞を終えた筆者達が次に向かうのは、「あしかがひめたま」のもう一人のキャラ「かどたみたま」のモデルとなった門田稲荷神社だ。ここからなら、渡良瀬川を南に渡って2~3kmほど走ったところにある。実は最初は筆者も間違えていたが、門田稲荷神社は足利織姫神社のようにひとつの神域を持っているのではなく、下野国一社八幡宮という大きな神社の一角にお社を構えている。ちなみに、門田稲荷神社は悪縁切りにご利益ありとされているが、それは決して人間関係だけじゃなく、病気や事故といった災いを断ち切るといった意味がある。

こちらは下野国一社八幡宮。足利市街地の南のはずれにあり、天喜4年(1056年)に源頼義・義家父子が創建したとされる歴史ある神社だ。参拝者は茅草で組まれた茅の輪(ちのわ)をくぐって境内に入る

そして八幡宮の西に並んで建てられているのが、我々の目的地である門田稲荷神社。東京の榎木神社、京都の伏見稲荷とならぶ日本三大縁切神社のひとつで、古くより悪縁切りの神様として多くの信仰を集めた神社だ

境内の一角には絵馬掛け所も置かれていたが……。さすがは悪縁切りの神様だけはある。そこに書かれた願い事は、まさに人間関係の縮図といった感じだ。その中に掲げられた痛絵馬にとても違和感を覚える

 足利市街地へと戻り、今回最後の訪問地である「あしかがひめたま」グッズが売られているひめたまショップへと向かう。ひめたまショップは、足利織姫神社にほど近く、友愛会館からでも歩いていける距離にある。朝早い時刻だったが、ぽつぽつとお客さんが訪れており、おそらく昼になると多くの巡礼者で賑わうことになるのだろう。

こちらが、ひめたまショップ。見たところ空き店舗を利用して営業しているようだ。店内には「あしかがひめたま」関連のグッズがずらりと並べられている

店舗の一角に置かれた、「あしかがひめたま」公式痛車のポルシェボクスター。各地の大きなイベントのほか、主に北関東の痛車イベントに顔を出しているようだ

 こうして終わった、年末年始関東巡礼の旅。筆者の一行はここで別の方面へと向かったが、足利市内にはPCゲーム&アニメ「ヨスガノソラ」でモチーフとなった場所もある。そのあたりを組み合わせながら、自分なりの北関東聖地巡りプランを考えてみるのも面白いだろう。

 みんなでワイワイと年末年始を楽しむのもいいけれど、こうしてのんびりと各地の萌えポイントを巡る旅もまた、筆者のような旅行好きのアキバ系人間にはピッタリな年越しのカタチなんじゃないだろうか。2011年最初の巡礼をここ北関東で迎えた筆者だが、今年も全国各地の聖地を旅人なりの視点でお届けしようと思っているので、どうかよろしくお願いします。

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