鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第25回
4K2Kや3D、ネットワーク機能の強化で、TVがさらに進化!!
テレビの価格下落がない!? 2011年を大胆予測!
2011年01月12日 12時00分更新
あけましておめでとうございます。今年も、さまざまなAV機器の注目製品をじっくりテストして紹介していきたいと思います。
さて、新年1発目となる今回は、2011年のAVシーンを予測していく新春初夢企画をお送りしたい。
前半は省エネテレビ、後半は高付加価値テレビが登場!!
テレビの進化は止まらない
日本国内におけるAV市場は、なんといってもついにあと半年あまりとなった7月の『アナログ放送終了』が大きなターニングポイントになる。昨年の薄型テレビ特需は「向こう数年先のテレビ販売数を先食いしている」と言われたほどで、今年の薄型テレビの売り上げ台数はどのメーカーも一様に前年割れを予想している。
ポジティブな見方をすれば、売れなくなるのは“薄型テレビだけ”で、今年は薄型テレビを買った人がBDレコーダーやホームシアター機器など、テレビの周辺機器を購入するケースが増えるかもしれない。
だが、筆者が危惧しているのは、地デジ化完了とともに、電器店に足を運ぶ人が大幅に減るのでは、ということだ。テレビを買ったついでに、BDレコなどの製品を目にすることで購入につながることは少なくない。この機会が減ってしまうことが心配だ。
さらに言えば、今年はオリンピックもワールドカップもない谷間の年で、テレビ関連の話題が少なくなりつつあることも気になる。いずれにしてもテレビメーカーにとっては厳しい年となりそうだ。
薄型テレビの売れ筋は、アナログ放送が終了する7月までは、買い替え需要に合わせた比較的価格の安いスタンダードなモデルになるだろう。特に夏のボーナス商戦はアナログ終了前の最後の大規模な購入機会となるため、各社とも販売台数を見込める省エネ重視のモデルなどを前面に押し出してくるものと思われる。
気をつけたいのは、テレビの価格下落は思ったよりも進まないと思われること。すでに年末商戦でも売れ筋のモデルは品薄になっていることも多い状況なので、「何もしなくても売れる状況で、しかも物も足りないのだから、値段を下げる理由がない」のだ。
事実、「エコポイント」が変更になった12月以降、薄型テレビの値段はむしろ高めに推移している。「もうちょっと待てばもっと安くなる」という期待はあまりしない方がいいだろう。
問題はその後のテレビ特需が一段落した後だ。特に秋以降に向けて話題性の高いモデルが登場してくると思われる。その概要は、北米で開催されている「International CES 2011」(関連記事)で知ることができる。それらの情報を元に、これから登場する高付加価値の薄型テレビの内容を紹介していこう。
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