1月11日、日本SGIは、サーバーやストレージなどのシステム機器をコンテナに格納するモジュラー型データセンターの冷却システムに、空冷式を採用した「SGI ICE Cube Air」を発表。4月より出荷開始する。
SGI ICE Cube Airは、外気および気化冷却による空冷式のモジュラー型データセンター。コンテナの大きさや搭載できるラックの数によって「スモール」「ミディアム」「ラージ」の3モデルを用意する。
「スモール」は、8フィート(約2.4メートル)のコンテナ(幅2.48×奥行き4.2×高さ2.85m)に4ラックまで搭載できるエントリーモデル。「ミディアム」は、20フィート(約6.0メートル)のコンテナに10ラック搭載可能なミドルモデル。ハイエンドモデルの「ラージ」は、「ミディアム」を標準で2台組み合わせた構成だ。
4コンテナ連結時には、最大80ラック設置でき、最大9万7920コアのサーバーあるいは最大143.36ペタバイト(PB)のストレージが搭載可能。いずれのモデルも、19インチの標準ラックに対応した他社製ラックマウントサーバーやストレージ、周辺機器などが搭載できる。
外気冷却には高効率のファンを、気化冷却には3層構造のフィルタによって冷却効果を調整する最新のシステムを採用し、電源仕様効率(PUE: Power Usage Effectiveness)は1.06未満を実現。追加で直膨式の空調機(DXコイル)あるいは冷水冷却装置を設置でき、日本の夏場のような高温多湿の気候にも十分に対応できるとしている。
価格は受注生産品のため個別見積り。
