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International CES 2011レポート 第3回

インテル、第2世代Core i向けの映像配信サービス発表

2011年01月06日 17時21分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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フルHDの映画をセキュアにパソコンへと配信
Intel Insider

新Core iシリーズに合わせて発表された3つのトピック。左から、映像配信サービス「Intel Insider」、動画変換「Quick Sync Video」、ワイヤレス映像伝送「WiDi 2.0」

 第2世代Core iシリーズの性能を生かした、新しいサービスや技術も発表された。中でも注目なのが、映像配信サービスの「Intel Insider」だろう。第2世代Core iシリーズの処理能力を生かしたフルHDの映像配信サービスで、BD並みのフルHD解像度の映像作品を、インターネット経由でダウンロード購入したりレンタル配信を受けたりできるようだ。ハードウェアベースの暗号化によるコンテンツ保護を大きなアピールポイントとしている。

最新映画のフルHD版を配信

米CinemaNowがコンテンツの配信サイトとなり、最新映画のフルHD版を配信

デモで使用した再生ソフトは、米ソニック・ソルーションズの「RoxioNow」というソフト(左)。BDと遜色ない品質で、最新映画をレンタル配信できる

 インテルの名前があるとはいえ、インテル自身による映画配信サービスというわけではなく、あくまでも技術とプラットフォームを提供する、いわば裏方である。コンテンツ配信は、実績のある米CinemaNowなどが手がける。一方、コンテンツ提供側には、ワーナー・ブラザースや20世紀フォックス、ドリームワークスなど米国の映画配給会社や、「ボリウッド」と呼ばれるインドの映画配給会社なども名を連ねている。

Intel Insiderのパートナー企業

Intel Insiderのパートナー企業。名のある映画配給会社も名を連ねる

 興味深い試みであるのは確かだが、インテルが裏方となってしかけるエンターテイメントコンテンツのビジネスといえば、かつての家庭向けエンターテイメントプラットフォーム「Viiv」のように、失敗に終わった事例もある。ビジネスの性格上、インテル自身が手がけるわけにもいかないため、狙い通りサービスが盛り上がり、プラットフォームの拡販につながるかどうかは未知数であろう。

 Intel Insiderと関連して、無線LANを使ったワイヤレスでのディスプレー出力転送技術「Intel Wireless Display」(WiDi、ワイディ)の新バージョン「Intel WiDi 2.0」も発表された。WiDiとは、パソコンのディスプレー出力を無線LANを使って送信し、大画面テレビなどにつないだ無線LAN対応レシーバーで受信、映像をテレビ画面に表示するという技術である。WiDi 2.0ではフルHD解像度の映像を途切れることなく伝送できるだけでなく、コンテンツ保護の技術も導入されているというものだ。日本での製品化も期待したい。

WiDi 2.0のデモ

Intel Insiderで購入したフルHDの映画を、WiDi 2.0を使って手元のノートパソコン(写真左)から、右手の大画面テレビに伝送するデモ

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