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日立ストレージ製品の生まれ故郷を訪ねる【前編】

難攻不落の小田原で日立の堅牢ストレージが生まれる

2011年01月07日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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検査!検査!また検査!信頼性を支える検査の中身

 組み立てが終了すると、次は試験工程のFT(Final Test)になる。電気的なテスト、自己診断プログラムの実行ののち、5~40℃におよぶ温度変化を試すエージングを行なう。最終的にはディスクドライブやサーバーなどをつないで情報のやり取りをチェックする。

約2時間かけて行なわれる絶縁耐圧試験

3日間にもおよぶエージング試験も行なわれる

自己診断プログラムによる検査も行なわれる

最終工程では1日半かけて上位/下位とのシステム試験を行なう

顧客に出荷する前の最終的な検査。まさに検査の連続だ

 このように小田原工場の生産工程には、RFIDやAGVなどさまざまなハイテクが盛り込まれている。やや古めかしいリノリウムの廊下を、自走式のロボットが部品を運んでいく姿は、なんとも不思議な印象だ。そして、検査工程の多さには驚いた。時間も労力もかかるが、顧客のデータを預かるという大任を果たすストレージだけに、日立としては絶対に手を抜けないというわけだ。こうしてできあがった日立ストレージは、ユーザーにどんなメリットをもたらしてくれるのか? 後半は日立ストレージの製品や戦略について見ていきたい。

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