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Apple Geeks 第21回

「RAOP」で自家製AirTunesの可能性を探る

2010年12月21日 22時00分更新

文● 海上忍

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「RaopX」をインストール、そして……

 RaopXは、システムサウンドをそのままRAOPストリームとして配信する。そのため、OS X上のサウンドすべてを仮想オーディオデバイスへ出力し、それをRaopXが利用する、という形を採ることになる。そのためのソフトが「Soundflower」で、最新バージョン(Soundflower-1.5.2.dmg)を事前にインストールしておく必要がある。

 Soundflowerをインストールすると、システム環境設定の「サウンド」ペイン出力/入力タブに、「Soundflower(2ch)」というデバイス名が生成される。これを選択しておけば、RaopXをインストールする準備は完了だ。

「サウンド」ペインの出力先/入力先を、Soundflowerの仮想オーディオデバイスに設定する

 次に、RaopXのサイトから最新バージョン(RaopX_v0.0.4.dmg)を入手してインストール。これで準備完了……とはならず、バスエラーを回避するために、以下のコマンドをTerminalから実行する。


$ mkdir ~/bin
$ sudo mv /usr/local/bin/RaopX ~/bin/
Password:
$ export PATH=$PATH:$HOME/bin

 これで、Terminalから「RaopX」を実行すれば、ネットワーク上に存在するAirPlayクライアントが自動検出され、候補に表示される。配信先にするデバイスに割り当てられた番号を入力すれば、バッファ作成に9秒ほどを要したのち、音声が聞こえるようになるという流れだ。

このようにAirPlay対応デバイスが自動検出され、対応する数字を選ぶと9秒後に配信が始まる

 結果だが……市販のAirPlay対応オーディオ機器は、エラーの発生により音楽を再生できず。第2世代のApple TVについても、「名称未設定」のオーディオストリームとして検出されるが、音楽を聴くことはできなかった。残念ながら失敗だ。

第2世代Apple TVの再生候補には表示されたが、実際に音を聴くことはできなかった

 AirTunesが解析された当時、RTSP上にAESなどで暗号化されたApple LossLessが流れる形が、RAOPの大まかな仕様であると伝えられていた。RaopXの動作およびSoundflowerの設定は問題ないという前提に立つと、AirTunesからAirPlayへ移行するにあたり、暗号が強化されるなどの対策が施された可能性が考えられる。

 残念ながら、さらなる解析が進まない限り、非Apple製品から第2世代Apple TVなどの製品へAirPlayで配信することは難しそうだ。


筆者紹介──海上忍

 ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザーにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。


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