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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」第24回

iPodやPCの音をピュアオーディオグレードで楽しむ!

オンキヨー「ND-S1000」&「DAC-1000」を徹底的に試聴!

2010年12月22日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 ポータブルオーディオプレーヤーの定番である「iPod」やPCによるデジタルオーディオの再生や管理といった最新のリスニングスタイルは、どちらかと言えばクオリティよりも「便利さ」を追求したものだった。

 しかし、現在ではそれらと本格的なオーディオ機器との距離が近付いてきている。今回取り上げる、オンキヨーのiPod Dock搭載デジタルメディアトランスポート「ND-S1000」とD/Aコンバーター「DAC-1000」がいい例だ。

 ND-S1000(実売価格3万円前後)は、すでに発売されている「ND-S1」(実売価格1万5000円前後)の上位モデル。「DAC-1000」(実売価格7万円)は、先日発売された高級プリアンプ「P-3000R」(関連記事)と同じ、32bit/192kHz DACを内蔵した単体D/Aコンバーターである。

 AVアンプなど、DAC内蔵の機器があればND-S1000だけで使えるし、DACを内蔵しないピュアオーディオ用のオーディオ用アンプなどと接続するならば、DAC-1000を使ってデジタル信号をアナログに変換することになる。

質感が増した「ND-S1000」

「ND-S1000」 「ND-S1000」

 ND-S1000は、iPodやiPhoneを直接接続できるDock端子を上部に備えている点や、操作ボタンや入出力端子などはND-S1と同じ。大きく異なるのは筐体で、上部はアルミ押し出し材を使用、底面と側面も1.6mm厚のスチール材で構造の強化を図っている。

前面はアルミ押し出し材を使い、フロント/トップ/リアのパネルが一体形状となっている。上部のスイッチで、iPod/PC/同期を切り換えられる背面端子部。出力端子はデジタル音声出力(光/同軸)、ビデオ出力(コンポジット)、USB端子となる。このあたりは「ND-S1」と同様
ND-S1000の底面にあるインシュレーター ND-S1000の底面にあるインシュレーター

 ピュアオーディオ機器と同等の筐体素材の採用に加え、脚部にはマイクロファイバーを使った吸音材を使用するなど、外部の振動の影響を徹底的に排除している。

 ND-S1も、いわゆるiPod用アダプターとしては高級感のあるデザインに仕上がっており、本格的なオーディオ機器と組み合わせて使いたいという人に人気があった。しかし、本機の場合はさらに筐体の作りまでも本格的なオーディオ機器グレードに高めたというわけだ。

 機能的には、iPod内のコンテンツをデジタル信号のまま出力できるほか、USB接続されたPC(Windows機)のUSBオーディオデバイスとしても動作する。そして、iPodとPCを接続している場合には、PC内のiTunesとiPodの同期も行なえるようになっている。コンポジットビデオ出力も備えているので、iPod内のビデオコンテンツの再生も可能だ(オーディオ再生時のメニュー画面などは出力できない)。

本格的なD/Aコンバーター「DAC-1000」

「DAC-1000」 「DAC-1000」

 DAC-1000は、ハーフサイズながらも本格的な単体D/Aコンバーターで、バーブラウン社製の32bitDAC(PCM1795)を搭載。同軸、AES/EBUで24bit/192kHz、光では24bit/96kHz、USBでは32bit/192kHzのデジタル入力に対応する。

本体前面。大きめの電源スイッチとディスプレースイッチは凹んだ形状で、小さめの操作ボタンは出っ張ったボタンになっているなど、「P-3000R」などと共通のデザインだ 背面には、バランスドデジタル(AES/EBU)といった豊富なデジタル入力を備え、アナログ音声出力はバランス/アンバランス出力を備える。電源コードも着脱式の三極電源端子と本格的だ
本体前面。大きめの電源スイッチとディスプレースイッチは凹んだ形状で、小さめの操作ボタンは出っ張ったボタンになっているなど、「P-3000R」などと共通のデザインだ背面には、バランスドデジタル(AES/EBU)といった豊富なデジタル入力を備え、アナログ音声出力はバランス/アンバランス出力を備える。電源コードも着脱式の三極電源端子と本格的だ

 RCA端子は金メッキ真鍮削り出し、XLR端子は宇宙航空機などにも採用されているアンフェノール社の金メッキ仕様とするなど、端子にも本格的なパーツが使われている。

DAC-1000の底面 DAC-1000のインシュレーターはコルク素材を採用

 ボディはフロントパネルに5mm厚のアルミ材を使用。さらに、シャーシは1.6mm厚のスチール材で頑丈な構造になっている。内部の回路設計は、アナログ部とデジタル部を分離したレイアウトに加え、電源にはトロイダル型トランスを採用するなど、本格的な設計となっている。

 そして、P-3000Rなどでも採用されている、デジタル信号の動的なノイズを抑制する「DIDRC」も搭載。“可聴帯域”を超える“超高域”まで特性を改善することで、デジタルオーディオで発生しがちなノイズのない、クリアな音を再現できる。

 機能的には、サンプリングレートコンバーターを備えており、入力信号を最大192kHzに再変換することが可能。サンプリング変換は2倍/4倍を選択でき、CDの場合は44.1kHzの信号を88.2kHz、176.4kHzに変換できる。アナログ出力の場合でも音質に違いがあり、好みによって使い分けることができる。

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