四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第41回
「Make Tokyo Meeting 06」お待たせレポート
もうライブで使えるレベル――DIY楽器がますます進化
2010年12月18日 12時00分更新
ウダー/宇田道信さん
盛田 最後は、こちらも前に取材させていただいた、宇田さんのウダーですね(関連記事)。学研「大人の科学」バージョンの開発も進んでいるみたいで、プロトタイプが出てました。
四本 宇田さんのブースはクリプトンの隣だったから、僕も触ってきましたよ。僕らが取材した頃はまだギーギー鳴ってる感じで、いかにも実験中の感じだったけど、音がすごく良くなってたなあ。正弦波に近い、丸い感じの音で。
盛田 これは期待できそうですね。出たら買いましょう。
四本 買いましょう。ええ。ついでに言うとMake本誌もよろしく。MTMは本誌があってこそのイベントなので。バックナンバーでは僕も宇田さん、CraftWifeさん、Open Reel Ensembleの和田さんにインタビューしているので、よろしくー。
盛田 今回はすべてのブースが見て回れなかったので、あんまり新しいものが拾えなかったかもし知れないんですけど、楽器関係はやっぱり常連さんが目立ちますよね。
四本 技術的にレベルの高い人たちだからね。でも、それでマンネリ化ってことではないという。
盛田 そうですねー。YouTubeやニコニコ動画に上がってる「噂の楽器」が演奏できて、作者にも話を聞けるってのがすごいわけで。あとはウダーみたいに、徐々に熟成が進んでいくプロセスも見られるというのが。
四本 一方、Arduinoが普及したおかげで、アイデアを実現しやすくなった。だから敷居はどんどん低くなってる。これは音楽の世界といっしょだよね。
盛田 そこで新しい人たちが変なことやってくれると楽しいだろうなーと思います。
四本 おっさんやおばさんも負けるな! ではまた次回。
盛田 また次回! ていうか、今度は風邪ひかないでくださいね!
著者紹介――四本淑三
1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。
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