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週刊 PC&周辺機器レビュー 第85回

普通が「一番」なシンプルノート Endeavor NY2000

2010年12月17日 12時00分更新

文● 池田圭一

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Core i5、4GBメモリー標準搭載で
この価格はかなり安い!

 最後になってしまったが性能面もチェックしよう。NY2000には構成の違いで下記の2パッケージが用意される。今回は上位モデルを試用している。

上位モデル 下位モデル
CPU Core i5-460M(2.53GHz) Celeron P4600(2GHz)
メモリー 4GB 2GB
OS Windows 7 Professional 32bit Windows 7 Home Premium 32bit
価格 7万5180円
キャンペーン価格 6万7830円
5万5230円
キャンペーン価格 4万7880円

キャンペーン価格は2011年1月11日まで。

 Windows 7のエクスペリエンスインデックスは「4.5」(グラフィックス)と、Core i5内蔵のIntel HD Graphicsの性能として標準的なものだ。しかし、バランスのよさからか、Windows 7の動作は快適であった。メモリーのインデックス値が7.2と高いのも、32bit版OSにもかかわらず2GBメモリーモジュールを2枚差し(計4GB)にしたデュアルチャンネル構成が効いているのだろう。

Windows 7のエクスペリエンスインデックス値

Windows 7のエクスペリエンスインデックス値、CPU値も高いが、動作の快適さに直結するメモリー性能の高さに注目したい

 なお、総合ベンチマークテスト「PCMark Vantage」のスコアは以下のとおり。グラフィックスに依存する「Gaming」のスコアが低いのは当然だが、3Dグラフィックを使わない軽めのゲームを楽しむのであれば問題ない。CPUが速いので、YouTubeのHD動画なども非常にスムーズに再生できている。

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
4737 2744 3677 2831
Music Communications Productivity HDD
5267 4225 3616 2863

 NY2000で注目すべき点は、パフォーマンスの割に安価なことだ。驚くほど安いと言ってもいい。

 例えば、似たような構成のノートパソコンとしては、ASUSTeKの「K52F-SX005V」がある。CPUやチップセット、メモリーと光学ドライブが同等で、違いはK52Fの液晶ディスプレーは15.6型ワイドで、HDDが500GBといった程度。Windowsエクスペリエンスインデックスの値は、むしろNY2000の方が若干高い。一方で、K52Fの最安値は8万2000円前後(本稿執筆時点)となっている。

 その性能を保ったまま、ちょうどいい液晶サイズにダウンサイズしたNY2000は、OSがWindows 7 Professionalであるにも関わらずキャンペーン価格で6万円台後半。しかも、わずか2日間の納期保証と1日修理(本体1年間無償修理)が付いている。国内市場をしっかり見据えた安心の製品展開だ。

 主なターゲットはビジネスユーザーとのことだが、家庭で使うもよし、個人の居室専用でもよし。とりあえず、そこそこ使えるパソコンがすぐに欲しいのであれば、こんなに心強い味方はほかにない。

Endeavor NY2000(評価機)の主な仕様
CPU Core i5-460M(2.53GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス CPU内蔵
ディスプレー 14型ワイド、1920×1080ドット
ストレージ HDD 250GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n
インターフェース USB 2.0×2、USB 2.0/eSATA×1、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど
サイズ 幅340×奥行き240×高さ22.8~33.6mm
質量 約2.1kg
バッテリー駆動時間 約4.3時間
OS Windows 7 Professional 32bit版
価格 7万5180円(キャンペーン価格 6万7830円)

筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


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