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グローバルサイトの設計で気をつけたい3つの視点

2011年02月03日 11時00分更新

文●WIPジャパン

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 海外進出企業が世界各国で展開する「グローバルWebサイト」の設計では、国や地域ごとに存在するサイトを全体としていかに管理するかという「Webガバナンス」の視点が求められます。「各国の現地法人のWebサイト運営に対する状況把握やコントロールが効かない」「言葉の壁から企業ポリシーに反した表現がないか確認できない」といった問題を解決し、グループサイト全体の価値を高めるために留意したい点があります。

Webサイト運営の主導権をどこまで握るか?

 複数地域向けのサイト運営にあたっては、日本サイドでどこまで各国サイトの運営を管理するのか、逆にどこから現地法人に任せるのかの判断が必要です。

 日本サイドで管理する場合、ブランドアイデンティティを統一できるのがメリットです。一方、現地法人に任せる場合のメリットは、各国マーケティング事情に即した肌感覚で、デザイン決定やコンテンツ提供ができる点にあります。とりわけコンシューマー向け製品では、現地の感覚に合う訴求ができるかが大切なポイントです。

 なお、現地主導でWebサイトが運営されている場合、企業ポリシーに即したコンテンツ提供をしているかなど、現地語による定期的なコンテンツ調査が必要となることもあります。

グローバル共通とローカル固有のコンテンツの切り分けをどうするか?

 各国サイトに掲載される情報は、グローバルなコンテンツとローカルに特化したコンテンツに大別できます。

 たとえば、環境活動へのポリシーといった理念的なメッセージは全世界共通で掲載できる一方、販売店情報などのローカルに特化したコンテンツはきめ細かな更新に対応する必要があります。そこで、日本サイドから提供できるコンテンツと、ローカルで更新していくべきコンテンツの切り分けが必要になります。

 グローバルに提供可能なコンテンツは、日本サイドで翻訳テキストを準備して各国に配布すれば、翻訳コストの圧縮や各国間の情報の揺れを回避できます。

各国Webサイト間の回遊性をいかにして高めるか?

 グローバルにヒト・モノ・カネの流動が激しくなっている現在、Webサイト間でも必要に応じて行き来ができ、ユーザーが必要な情報を簡単に探せる工夫をするべきでしょう。共通のグローバルテンプレートのヘッダー部分などに、各国サイトのリストページへのリンクを設置することをはじめ、製品カテゴリ別のリンク誘導、製品名のアルファベット順のリンク誘導など、ユーザーの目的に応じたフローを用意して、グローバルサイト全体の回遊性を高めることが重要です。

著者:WIPジャパン

2000年に設立されたWIPジャパン株式会社はグローバルビジネス支援(GBS)サービスを提供しています。顧客には、多言語で情報を伝達・入手する必要のある企業、政府組織、研究機関が含まれます。また、日本で唯一自社ドメインショップ型の多言語多通貨対応ショッピングカート「マルチリンガルカート」をASPで提供、多言語WEBサイトやEコマースの開発・マーケティングも提供しています。WIPジャパンの詳細については、http://japan.wipgroup.comをご覧ください。

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