充実した機能で高いコストパフォーマンス
まとめに入ろう。Inspiron One 2310は充実した仕様を備えながら、非常に高いコストパフォーマンスを備えた製品である。十分な性能を備えたCPUに、ローエンドとはいえ独立GPUも搭載。さらにフルHD液晶ディスプレーとBDドライブ、地デジチューナーにタッチパネル機能など、「あったらいいな」という機能はほとんどすべて備えている。
パソコンとしての性能も、特筆するほど高いわけではないが、独立GPUの搭載によってBD再生や簡単な3Dゲームを低いCPU負荷で楽しめる。家庭での一般的な用途で性能不足を感じることはほとんどないだろう。
充実した機能にも関わらず、価格は安い。同クラスの機能・性能を備えた国産メーカー品の場合、富士通の「FH700/5BD」は最安値で13万5000円前後、ソニーの「VPCL139FJ/T」は16万円台前半程度の値段で販売されている。それに対してInspiron One 2310は、プレミアムパッケージでも10万4800円と、2~3割以上割安だ(いずれの価格も本稿執筆時点)。
「そろそろ1台くらいタッチ対応パソコンが欲しいな」と思いながら、高めの価格に購入を諦めていたという人も少なくないだろう。Inspiron One 2310はそうしたニーズに応えるのに最適な製品だ。リビングの共用パソコンには特にお薦めできるパソコンと言えよう。
Inspiron One 2310(評価機構成)の主な仕様 | |
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CPU | Core i5-460M(2.53GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | Mobility Radeon HD 5470 |
ディスプレー | 23型ワイド/1920×1080ドット、タッチパネル搭載 |
HDD | 1TB |
光学ドライブ | BDコンボドライブ |
テレビ機能 | 地上デジタル放送×1 |
カードスロット | 7メディア対応カードスロット |
インターフェース | USB 2.0×6、HDMI入力、アナログRGB入力、コンポーネント端子(コンポジットビデオ入力)、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅570×奥行き90×高さ420mm |
質量 | 約8.95kg |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
価格 | 10万4800円(本稿執筆時点) |