画質比較
Acerの「GD245HQbid」は、ACMと名付けられたダイナミックコントラスト機能を備えているので、ダイナミックコントラスト機能適用時の画質もあわせてチェックした。適用時のコントラストは、1000:1が8万:1に向上する(あくまで動画の中のあるシーンと別のシーンを比べたときのコントラスト比であり、1枚の静止画で8万:1を実現するわけではないが)。
なお、LGエレクトロニクスの「W2363D-PF」にも、ダイナミックコントラスト機能は搭載されているのだが、OSDメニューにダイナミックコントラスト機能の有効/無効を切り替える項目が用意されていなかった。
工場出荷時設定
LGエレクトロニクス「W2363D-PF」
Acer「GD245HQbid」
特殊設定(ダイナミックコントラスト機能)
Acer「GD245HQbid」
視野角
TN液晶パネルは見る角度によっては色味が大きく変わる。そこで、液晶画面を上方約20度、斜め約45度から撮影してみた。
LGエレクトロニクス「W2363D-PF」
Acer「GD245HQbid」
ライターイシイの判断は?
3D立体視の画質は「W2363D-PF」が優秀
コストパフォーマンスは「GD245HQbid」が有利
今回テストした2製品は、ともに3D Visionに対応した液晶モニターだ。3D立体視の画質を比較すると、立体感という点では両製品とも十分満足できたが、明るさは輝度が400cd/m2と高いLGエレクトロニクスの「W2363D-PF」のほうがやや上であった。
応答速度は、Acerの「GD245HQbid」のほうが速いが、見て分かるほどの差はなく、両製品とも動画再生やアクションゲームなどでも、残像が気になることはなかった。
実売価格は「GD245HQbid」のほうが2000円程度安いので、コストパフォーマンス重視なら「GD245HQbid」を選ぶ手もある。「GD245HQbid」は、台座のデザインもユニークなので、そちらに魅力を感じる人もいるだろう。
なお、3D Visionを利用しなくても、今回テストした2製品のようなリフレッシュレート120Hz対応液晶モニターなら、FPSなどの動きの速いゲームも、一般の60Hz対応液晶モニターに比べて、より滑らかな映像で楽しめる。快適なプレイにこだわるゲーマーには、すぐに3D Visionを利用する予定がなくても、3D Vision対応液晶モニターをオススメしたい。
その他のオススメ製品
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画質比較に使用したソフト
Hi-Definition Reference Disk
プロフェッショナル向けテストディスク制作会社キュー・テックが製作したハイビジョン映像・音声用のチェックディスク。高性能最新鋭のハイビジョンカメラで撮影された、暗部階調、色再現、動画解像度などの確認用に適したさまざまな評価映像がブルーレイディスクに収録されている。
音声パートには、山下康介・作曲による7.1chオリジナル音楽を収録。Dolby Digital、dts、リニアPCMの3フォーマットの音質を確認できる。
「Hi-Definition Reference Disc」 QVDB-1003 発売元 株式会社キュー・テック
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Hi-Definition Reference Disc [Blu-ray]ジェネオン エンタテインメント
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