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T教授の「戦略的衝動買い」 第128回

“変体”油性ボールペン「ニコペン」を超高速衝動買い!

2010年12月09日 21時00分更新

文● T教授

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「ニコペン」をさらに使いやすくする

 出荷時に装着されている青と赤のボールペンリフィル(替え芯)の品質は決して悪くないが、筆者は、幼少の頃から径1.0mm以上の太字ボールペンが好みだ。いろいろサイズの合うモノを探した結果、筆者好みの筆記感覚を実現してくれるリフィルが、三菱鉛筆製「JETSTREAM(ジェットストリーム) 3色ボールペン」用の替え芯「SXR-80-10」であることを突きとめた。早速リフィルを交換し、外出時には「マイ・ニコペン(改)」を常時持ち歩いている。

何種類か無駄なリフィルを買ったが、最後にピッタリサイズを見つけた。三菱鉛筆製「JETSTREAM(ジェットストリーム) 3色ボールペン」用の替え芯「SXR-80-10」だ

長さも、太さもほぼ同じ(軸の白いほうがオリジナル)。ただしこの交換は、多少の個体差は覚悟する必要がある

キャップもきちんと取り付けられる。左が筆者オリジナル「ニコペン・ボールド(改)」だ

青インキの発色がより派手で鮮烈さをアピールできる「ニコペン・ボールド(改)」(下)。オリジナルのニコペン(上)もボール径が単に小さく文字が細いだけで、キレイな筆跡で滑るように書ける

ポストイット系の用紙でも、スムースにハッキリと書きやすくなった

「衝動買い」ならではの(後付けの)理由を楽しむ(・-・)

 近年のICT世界では、CPUと周辺機器のスピード差の無駄をなくすために、ヒトはマルチタスク処理を思いついた。ヒトの手も脳の思考スピードを補えるようなマルチタスク処理を行なえればいいのだが、ヒトはひとつの脳に2本の手しか備えていない。高速で駆け巡る脳内イメージのビジュアライゼーションを担うものの、緩慢な動きしか実現できない指先に握られたボールペンのミッションは、極めて重い。

複雑怪奇な書籍を読むときも2色ボールペンは必須

流行のスレートクライアントがあっても、筆記セットはまだまだマストアイテムだ

 もはや現代では、2色ボールペンの“ノックによるリフィル切り替え”に使うわずかな時間でさえ、存在を許されないのだ。まして3色以上ある中から目的の色を探すために眼力を使うことは、無駄以外の何ものでもない。机上に置いた別の色のボールペンを持ち上げ、キャップを外し、持ち替えるという行為にいたっては万死に値する行為だ。

 「ニコペン」なら、カラーの切り替えは確実にコンマ2秒以下だ。文字筆記の場合、日本人なら紙面の左から右に、あるいは上から下に文字を連続的に書き連ねるのが一般的だ。そして一番右端に、あるいは一番下まで文字列が到達した際には、必ず元の始まり位置ラインまで戻るのが文章筆記の標準だ。

 「ニコペン」は、クラシックタイプライターのキャリッジリターン(行頭復帰)のような、“戻る”というあり余る時間を活用して余裕で持ち替え可能だ。しかも同時にインクの切り替えを実現できるという、計り知れない潜在的パフォーマンスを秘めた「ボールペンの中のボールペン」に違いない。世界のブランドボールペンよ、いよいよお別れの時がやってきた。

LAMYより、カランダッシュより、銀製のBICより、ポルシェデザインより「ニコペン」だ!?


T教授

今回の衝動買い

アイテム:「ニコペン」
価格:350円(店頭販売:ボールペンとえんぴつの店 銀座「五十音」、ウェブ販売:信頼文具舗

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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