このページの本文へ

買ったからには全部言いたい! ニコン「D3100」の実力 第7回

D3100 vs α55(その2)――画質は意外にいい勝負!?

2010年12月09日 12時00分更新

文● 小林 伸

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

D3100の感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 3200から約1段増感

ISO 3200から約1段増感

ISO 3200から約2段増感

ISO 3200から約2段増感

 一方、D3100はISO 3200相当まではα55と同じように、ノイズ感も色調の変化もほぼない。ISO 3200に対して約1段増感(ISO 6400相当)すると、ノイズが気になりだす。約2段増感(ISO 12800相当)にすると、明らかにノイズが見えるものの、α55と違って色調の変化がかなり少ない。

 そういう意味ではD3100の高感度時の画像には好感が持てる。α55ではISO 3200を超えたあたりから画像のエッジが少しずつ甘くなっていくのに対し、D3100では多少ノイズがあっても輪郭自体の甘さは感じないことも好感が持てる部分だろう。

 ソニーとニコン、両社の高感度時のノイズリダクションに対する考え方の違いが見受けられる。撮像素子自体に違いがあるので仕方ないことかもしれないが、価格的にワンランク下であるD3100は、α55に対して高感度でも引けをとらない画質と言えるかもしれない。

α55はEVFでもシャッタータイムラグが少ない

α55はEVFながら位相差AFを採用しており、AFスピードが高速で動き回る被写体にも付いていける

α55はEVFながら位相差AFを採用しており、AFスピードが高速で動き回る被写体にも付いていける

D3100で使用したレンズがレンズ内モーターを搭載していなかったため、マニュアルフォーカスで撮影。光学ファインダーということで、ファインダースクリーンのピントのヤマがつかみやすかった

D3100で使用したレンズがレンズ内モーターを搭載していなかったため、マニュアルフォーカスで撮影。光学ファインダーということで、ファインダースクリーンのピントのヤマがつかみやすかった

 動いている被写体を撮影する時、電子ビューファインダー(EVF)を採用するα55より、光学ファインダーを採用するD3100のほうがシャッタータイムラグが少ないのでは、と想像していた。

 ところが実際に使用してみると、さほど違いは感じられなかった。これは、α55に対してうがった見方をしていたようだ。動作音もミラーの作動音がない分静かで、少々高めの音を発するものの音量自体は静かな方だろう。D3100は、以前にも当連載で書いたとおり、こちらも静かなので両者互角と言えそうである。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン