フォトレタッチとかRAW画像ってどうすれば?
ミズノ:前ページの内容が「ふつうのデジカメ」の使い方なんですけど、高性能なデジカメだと「RAWデータ」も撮れたりしますね。
編集S:場合によってはRAW重要。
ミズノ:そういう場合、UFRawとGIMPを組み合わせて使うことになりますね。GIMPはさっきも出てきたフォトレタッチソフトウェア(編注:写真を編集するソフトウェア)、UFRawは「RAWデータを『現像』してくれるソフトウェア」です。
瀬尾浩史:RAWデータが何なのか説明しといた方が良くないかペン?
ミズノ:「カメラについてるセンサが『とらえた光のデータ』がそのまま含まれてるもの」ぐらいの理解でOKじゃないかと。ここに色々な加工を加えて、「なんとなくこんな感じ」という風にデジカメ内蔵の画像エンジンがよきにはからってくれたものが画像になります。
やまね:加工してないデータ、と。
ミズノ:で、「なんとなくこんな感じ」の部分を、デジカメにやらせるんじゃなくて自分でできるよ、というのがこの形式を使うメリットになります。
あわしろいくや:サウンド関連にあてはめて考えると、マスタリングする前のデータ、ぐらいの認識でいいです?
hito:なんとなくそんな感じでいいです。
編集S:このRAWデータを画像に変換する処理のことを「現像」と呼ぶのだ。銀塩写真のときの「現像」とはまったく違う処理なんだけど。
ミズノ:RAWデータにも色々と弱点もあって、「カメラごとにRAWデータの構造が違うので、『現像』できるソフトウェアがないと画像にできない」とか、容量をやたらと食ったりとかします。1枚につき20~30MBはあたりまえ。
村田:で、この「現像」を担当するのがUFRawなので味噌。
やまね:画質にこだわる人向け?
ミズノ:だけでもないですけど、まあそういう理解でいいんじゃないかと。
hito:Windowsでやる場合、各デジカメメーカーが出しているソフトウェアを使ったり、Adobe Lightroomを使ったり、いろいろですね。デジカメメーカーのソフトウェアも、カメラに付属してたり、単体で販売してたり色々です。
小林:RAWデータをUbuntuで扱う場合、具体的にはどうするのがいいのでしょう、という話に戻ってくるわけですね。
ミズノ:基本はGIMPとUFRawを使いましょう。「gimp-ufraw」という、「GIMPからUFRawを扱えるようにする」プラグインを入れると、GIMPからRAWデータを格納したファイルを扱えるようになります。あ、データはカメラを直結するかメモリカードを接続して、どこかに吸い出してください。画像としては認識されないですけど、「ただのファイル」としてコピーすればOKです。
あわしろいくや:よく知らないんですけど、カメラごとに対応・非対応とかないんです?
hito:UFRawのバージョンによっては、カメラに対応してないこともあるのでご注意を、というのはありますね。ちょっと本題からは外れますが、UFRawのコード、C言語の勉強したい人にはお勧めかもしれません。特定の形式のデータの読み込みと書き出しなので、これがちゃんと書けるとそれなりに色々できるようになってると思います。
編集S:これとは別に、RAW画像が大量にある場合はRawStudioを使えばOK?
ミズノ:そんな感じで。……というあたりが、某他社さんの記事に載ってるわけですよ!
編集S:くっ、スムーズに他社ネタを入れてこられるとハリセンが振るえぬ!
瀬尾浩史:てなあたりで、最低限の基礎知識編は終了なのペン。次ページから各自の使いこなしネタペン!
(次ページへ続く)
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