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最新パーツ性能チェック 第103回

「GeForce GTX 570」は、480より性能が向上しているのか?

2010年12月07日 23時00分更新

文● 宇野 貴教

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 NVIDIAは12月7日に、Direct X11に対応するGPUの新製品「GeForce GTX 570」を発表した。このGPUは既に発売済みである「GeForce GTX 580」と同じGF110コアを採用しており、モデルナンバーが示すようにGeForce GTX 580の下位に位置する製品となる。今回はこの新GPUのパフォーマンスを見ていきたい。

12月7日に発表されたNVIDIAの新GPU「GeForce GTX 570」搭載ビデオカード

スペックはGeForce GTX 480に近い

 GeForce GTX 570のスペックをGeForce GTX 580と比較すると、動作クロックやCUDAコア数がダウンしており、このあたりはモデルナンバーから言っても妥当と言えるだろう。その他にもメモリバス幅が384bitから320bitに下がっており、このあたりがどうパフォーマンスに影響するのかが気になるところだ。全体的にGeForce GTX 480に近いスペックではあるが、CUDAコア数が同じ、動作クロックはGeForce GTX 570が上、メモリバス幅は逆に下と、スペックだけでパフォーマンスを推測するのは少々難しい仕様となっている。GeForce GTX 470と比較すると明らかに上位スペックを持つので、GeForce GTX 480と比較してどれだけの違いがあるかが焦点になるだろう。

各ビデオカードの比較表
GPU GeForce GTX 580 GeForce GTX 570 GeForce GTX 480 GeForce GTX 470
コードネーム GF110 GF110 GF100 GF100
プロセスルール 40nm 40nm 40nm 40nm
シェーダバージョン 5.0 5.0 5.0 5.0
DirectX対応 11 11 11 11
シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 512基 480基 480基 448基
テクスチャ
ユニット数
64基 60基 60基 56基
ROPユニット数 48基 48基 48基 40基
コアクロック 772MHz 732MHz 700MHz 607MHz
シェーダクロック 1544MHz 1464MHz 1401MHz 1215MHz
メモリクロック 4008MHz相当 3800Hz相当 3696MHz相当 3348MHz相当
メモリ種別 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリインターフェイス 384bit 320bit 384bit 320bit
メモリ容量 1536MB 1280MB 1536MB 1280MB
PCI Expressタイプ 2.0 2.0 2.0 2.0
PCI-E電源タイプ 6ピン+8ピン 6ピン+6ピン 6ピン+8ピン 6ピン+6ピン
消費電力 244W 219W 250W 215W
市場価格 5万5800円前後 4万円前後 5万円前後 3万8800円前後

電源コネクタは6ピン×2

 GeForce GTX 570の評価用カードの見た目は、GeForce GTX 580とほぼ同じ。ボードの長さ(267mm)やGPUクーラーなどにも違いは見あたらない。ただ、PCI-E補助電源コネクタが6ピン×2になっている点に注目したい。GeForce GTX 570の推奨電源は550Wだが、このクラスだと8ピンコネクタを持たない製品もある。6ピンオンリーになったことで電源の選択に幅が広がり、扱いやすくなったと言える。

GeForce GTX 570のリファレンスカード

GeForce GTX 570リファレンスカードの裏面

インターフェイスはDVI×2とminiHDMI×1という構成

GeForce GTX 580の補助電源コネクタは6ピン+8ピンだったが、GeForce GTX 570では6ピン×2になっている

GeForce GTX 570(写真上)とGeForce GTX 580(写真下)のリファレンスカード。カード長は約267mmで、見た目も大きさも580とほぼ変わらない

こちらはGeForce GTX 470(写真下)との比較。幅は変わらないが、全長がやや長くなっている

(次ページへ続く)

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