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今すぐ買いたい液晶モニター 第2回

今すぐ買いたい液晶モニター【ハイエンドモデル編】

2010年12月07日 12時00分更新

文● 石井 英男

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画質比較

 三菱電機の「RDT232WM-Z」は、ダイナミックコントラスト機能と超解像機能、倍速補間機能を搭載しているので、超解像機能無効時(0%設定)と超解像機能有効時(100%設定)の画質も比較してみた。また、静止画モードと動画モードでは、色味が大きく異なり、動画モードのほうが自然な発色だったので(静止画モードは色温度が高く青白い)、両方のモードでサンプル画像を撮影した。
 なお、ナナオの「FlexScan S2243W-HX」では、ダイナミックコントラスト機能は用意されていない。

工場出荷時設定

三菱電機「RDT232WM-Z」(静止画モード)

三菱電機「RDT232WM-Z」(動画モード)

ナナオ「FlexScan S2243W-HX」

特殊設定(超解像機能)

三菱電機「RDT232WM-Z」

超解像機能OFF

超解像機能ON

視野角

 三菱電機「RDT232WM-Z」はTNパネルを採用、ナナオ「FlexScan S2243W-HX」はVAパネルを採用している。そこで、液晶画面を上方約20度、斜め約45度から撮影してみた。パネルの違いによって視野角に差が出ているのが確認できるはずだ。

三菱電機「RDT232WM-Z」

ナナオ「FlexScan S2243W-HX」

ライターイシイの判断は?

動画性能や接続機器数重視なら三菱電機「RDT232WM-Z」
静止画画質とスタンドの機能性重視ならナナオ「FlexScan S2243W-HX」

 今回テストした2製品は、コンシューマー向けとしてはハイエンドに属する製品であり、実売2万円台の製品に比べて、パネル品質や高画質化機能、スタンドの機能性などの点で優れている。実売価格は、三菱電機「RDT232WM-Z」のほうが、ナナオの「FlexScan S2243W-HX」よりも1万7000円程度安い。

 静止画の画質を比較すると、VA液晶パネルを採用し、Adobe RGB95%という広い色域をカバーするFlexScan S2243W-HXのほうに軍配が上がるが、FlexScan S2243W-HXは応答速度がGTGで6msと標準的なのに対し、RDT232WM-ZはGTGで3msと、非常に高速だ。動画再生やアクションゲームなどの用途が多いのなら、応答速度が高速で、倍速補間機能を備えたRDT232WM-Zが向いている。
 RDT232WM-Zは、入力端子が多く、D5端子も備えており、PinP表示が可能なことも魅力だ。スタンドの機能は、ピボットやスイーベル、自由な高さ調整が可能なFlexScan S2243W-HXのほうが優れている。また、RDT232WM-Zは光沢液晶なので、外光の映り込みがやや気になることがある。
 以上のことから、動画再生やアクションゲームなど、エンターテイメント重視ならRDT232WM-Zが、DTPやフォトレタッチなどに使うのなら発色に優れたFlexScan S2243W-HZがオススメだ。

その他のオススメ製品

三菱電機の「RDT232WX-S」。光沢タイプのIPS液晶パネルを採用。IPS液晶はTN液晶に比べて、応答速度は遅くなりがちだが、RDT232WX-Sでは、GTGで3.8msを実現。IPS液晶採用モニターとしては国内最速を誇る。実売価格は4万円前後

TNパネルに比べて視野角の広いIPSパネルを採用しており、斜めからみたときの色変化が少ない

NECの「MultiSync LCD-EA231WMi」。IPS液晶パネル採用で、上下178度、左右178度の広視野角を実現。実売価格は4万円前後

スタンドはスイーベルやチルトだけでなく、ピボット機能も備えている。十字ファンクションキーを搭載しており、OSD操作もしやすい

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画質比較に使用したソフト

Hi-Definition Reference Disk

 プロフェッショナル向けテストディスク制作会社キュー・テックが製作したハイビジョン映像・音声用のチェックディスク。高性能最新鋭のハイビジョンカメラで撮影された、暗部階調、色再現、動画解像度などの確認用に適したさまざまな評価映像がブルーレイディスクに収録されている。
 音声パートには、山下康介・作曲による7.1chオリジナル音楽を収録。Dolby Digital、dts、リニアPCMの3フォーマットの音質を確認できる。

【関連サイト】

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