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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第43回

手持ちのデジタルアイテムをなるべく高く売る技

2010年12月07日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ホコリ一粒でも減額対象!
対策は普段からキレイに使うこと

 製品の買い取り上限金額にもよるが、製品に付いた傷は、小さな傷1ヵ所につき1000~2000円の減額になる。普段から丁寧に使うように心がけよう。例えばモバイルノートの場合、カバンに入れる際、ほかのデジタル機器やペンにこすれて傷が付きやすい。普段の持ち運びには、パソコンケースを活用しよう。

 また、液晶ディスプレーのパネルに傷が付いている場合は、大きな減額になる。パネル面には触れないように使い、掃除する際も柔らかい布で丁寧に拭くようにしよう。

 高値が付きやすいスマートフォンだが、顔に近づけて使うアイテムなので、査定の際は製品の状態を、特に厳しく見ているという。ヒビや傷があると、30~50%も減額になってしまうのだ。

 試しに、手持ちのiPhone 3GとiPod touchを査定してもらった。「iPhone 3G 16GBホワイト」の上限買い取り価格は1万3000円、「iPod touch 32GB MB533J/A」は1万円だ。仕事柄、デジタルアイテムは丁寧に使う方なので「上限近くだろう」と予想していた。買取センターに両機を預けて、待つこと1時間。結果はiPhone 3Gが50%減額の6500円、iPod touchは40%減額の6000円だった!

査定してもらったiPhone 3GとiPod touch

査定してもらったiPhone 3GとiPod touch。素人目には状態はいいように見えるが……

 iPhone 3Gは「破損ひび割れ」でマイナス3900円、「画面左端異常有り/埃混入有り」でマイナス2600円とのこと。どこが該当するのか指摘してもらったところ、左側面のスイッチ近くに2mmほどの線が見つかった。黒ずんだり削れているわけではないので、まったく気がつかなかったところだ。

 埃混入については、最初は何を指摘されているのかわからなかったほど、小さな埃が一粒、ディスプレーの中央付近に入っていた。どうやって液晶パネル本体とガラス面の間に入ったのだろうか?

破損ひび割れ部分

破損ひび割れ部分

左端異常部分

液晶ディスプレーの左端異常部分

埃混入部分

埃混入部分。縮小した写真だと、ほとんど見えないが

 梶田氏によると、スマートフォンの樹脂部分が割れていることは多いそうだ。SIMカードスロットやイヤホンジャック、スイッチ類の周囲が弱いらしい。こうしたひび割れは状態にもよるが、30~50%の減額となる。

 iPod touchは「ケーブルの破損」で欠品扱い。確かに内部の線が見えているので納得だ。使用は可能とはいえ、これは仕方がない。背面に細かい傷がたくさんあるのも納得。しかし、「液晶面に傷アリ」となっていたのはわからなかった。聞いてみると、指摘された場所に2mmほどの細く浅い傷があった。指紋が付くだけでも見分けが付かなくなるレベルだが、プロは見逃さないようだ。

iPod touch背面の細かい傷

iPod touch背面の細かい傷。ちなみに液晶面の傷は写真に写らなかった

 デジタルアイテムに一度付いた傷は消せない。保護フィルムやケースで傷から守るように心がけよう。特にスマートフォンを売るつもりなら、液晶保護フィルムとボディカバーは必須。そのコストは売却価格で十分まかなえるはずだ。

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