このページの本文へ

悪筆をごまかしてみよう

2010年12月27日 13時00分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 年賀状への一筆を含め、手書きの文章による手紙を書く場合、正式な筆記用具は黒/紺インクの万年筆、毛筆(筆ペン)となっている。

 ボールペンは、油性の場合事務用の扱いのため避けて、水性を利用する。同僚や友人などある程度親しい方であれば、細字用フェルトペン(サインペン)も問題ないだろう。鉛筆は下書きや練習のためのもので、これで書いて出すのは厳禁。

 筆ペンは、垂直気味に持って毛先の細い部分で書くと安定した筆跡になりやすい。できるだけ軽くにぎり、小指側に力を入れて書く。

 万年筆は、角度を45度〜60度前後にして持ち、ペン先を滑らせるようにして書く。力を入れすぎるとペン先が割れたり、インクが適度に出なかったりするので、軽く持つようにする。ペン先としては、一般的な太さの「M」、細い「F」、太い「B」があり、太いほど柔らかい書き文字になる。インクの色は「ブルーブラック」が一般的。

万年筆は、ビジネスの場面でも正式な筆記用具として通用するため、愛用者は多い

 このほか、ボールペンで書きやすい角度が60度〜80度、フェルトペンが60度前後といわれている。親指と中指でペンを支え、人差し指は軽くあてる程度にすると、力が入りすぎない。

「いい文字」に見える工夫

 文章を実際に書く際は、途中で失敗したと感じても一気に書いてまとめてしまうことを心がけるとよいとされている。どうしても心配な場合は、鉛筆で薄く下書きを行ない、文章全体のバランスや、中心線、文字の大きさ、誤字脱字を確認してから清書するというのもいいだろう。

 癖の強い字を書きがちな方、あるいは自分は字を書くのが下手だという方は、まず「い」と「り」、「ソ」と「ン」が判別できるかどうかなどを確認し、これらを直すだけでも印象が違う。

 また、「美しい文字」ではなく、「いい文字」を心がけるのもよいとされている。以下に挙げたポイントをいくつか気を付けるだけでも、書き文字の印象が違うはずだ。

  • ○短めの文章量でまとめる。びっしりと文字で埋めたりしない
  • ○書き出す前に、全体のバランス、中心線、文字間の配分を確認する
  • ○漢字の文字サイズは「10」とすると、ひらがなは「7」、カタカナは「8」
  • ○楷書体で正しい書き順で書くようにする
  • ○直線をしっかり書く
  • ○「止め」、「払い」、「はね」をしっかり書く
  • ○「口」など横線から縦線に移る箇所がある漢字は、丸文字風にならないようにしっかりと角を作る
  • ○長い線の部分を伸ばしすぎない
  • ○斜めの線は、やや曲線的に書く
  • ○つながっているべき線と線を離して書かない
  • ○小さな字で書きがちな場合は、手首を動かさず、ヒジを動かして一文字目を大きめに書く
  • ○角張った文字を書いてしまう場合は、一画ごとに休みを入れる気持ちで筆圧を弱める
  • ○右肩上がりの文字を書いてしまう場合は、ヒジと腕が机に付かない状態で書く

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中