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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第22回

手軽に使えるコンパクトサイズ! そして着替えも可能!!

7万円のおしゃれ系BDレコ! パナソニック「DMR-BF200」

2010年12月07日 13時16分更新

文● 鳥居一豊

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SDメモリーカード経由の番組持ち出しや
ホームネットワーク機能も完備

上部のカバー内には、ミニタイプのB-CASカードと、SDカードスロットを備える。USB端子やi.LINK端子などは装備しない

上部のカバー内には、ミニタイプのB-CASカードと、SDメモリーカードスロットを備える。USB端子やi.LINK端子などは装備しない

SDメモリーカード経由で、携帯電話などへの番組持ち出しも可能。画質はワンセグ画質のみだが、転送が高速な点は有利

SDメモリーカード経由で、携帯電話などへの番組持ち出しも可能。画質はワンセグ画質のみだが、転送が高速な点は有利

録画予約時の持ち出し番組の設定。「する/しない」だけの設定なので簡単だ。「かんたん転送」を設定すればワンタッチで転送が行なえる

録画予約時の持ち出し番組の設定。「する/しない」だけの設定なので簡単だ。「かんたん転送」を設定すればワンタッチで転送が行なえる

 テレビ録画以外の機能も、実はかなり充実している。SDメモリーカードスロットを使えばデジカメの写真やハイビジョン動画の再生/取り込みが可能だし、ほかのDIGAやBD内蔵VIERA(同社大画面テレビ)で録画した番組をネットワーク経由でダビングすることも可能と、なかなか充実した機能を備える。

ネットワーク機能では、DLNAサーバー/クライアント機能と、「アクトビラビデオ・フル」と「YouTube」を利用できる

ネットワーク機能では、DLNAサーバー/クライアント機能と、「アクトビラビデオ・フル」と「YouTube」を利用できる

 さらに、DLNAもサーバー/クライアントの両方に対応している。録画した番組を他のDLNA対応テレビやPCなどで視聴できるだけでなく、他のBDレコの録画番組やPC内にある静止画や動画、音楽の再生も可能。ほかのAV機器との連携で不満を感じることはあまりないだろう。


DIGAらしい安定した画質・音質

画質調整では、画質選択のほか「HDオプティマイザー」の設定が可能。基本的には「入」のままで使っていい

画質調整では、画質選択のほか「HDオプティマイザー」の設定が可能。基本的には「入」のままで使っていい

音声調整は、圧縮音源の音質を向上する「リ.マスター」があり、「標準」と「強」が選べる

音声調整は、圧縮音源の音質を向上する「リ.マスター」があり、「標準」と「強」が選べる

 画質/音質については、基本的にはエントリークラスのDIGAとほぼ同様と考えていい。映像を分析して映像内容に合わせて最適なノイズ除去を行なう「HDオプティマイザー」や、音声面では圧縮音源の欠落した高調波成分を復元する「リ.マスター」機能を備えている。

 実際の画質を見ても、ノイズが少なく見やすい映像で、ハイビジョンらしい精細感も十分に備えている。音質は中域主体でやや低域の伸びが足りないが、音声調整で「リ.マスター標準」を選ぶと、より自然で聴きやすい音になる。

 同社の上位モデルに比べれば物足りない部分もあるが、地デジ視聴/BD再生の画質・音質ともに、十分な実力と言える。このあたりは、さすがはDIGAらしい安定感だ。

標準モード(左)とHB(右、10倍相当)の画質の比較。全体的にソフトな印象になっているが、MPEGノイズの発生などは少なく、見やすい映像だ

 10倍の長時間録画を見てみると、全体的に解像度がやや下がる傾向にあるが、ノイズのチラツキは比較的目立たず、見やすい映像になる。動きの激しいスポーツ番組などでは厳しいが、ニュースなどの視聴では十分だと思う。なお、BDに残すならば、HGかHXモードがおすすめ。HEモードになると解像度感の劣化が目立ちやすくなる傾向だ。

 形状がまるで違っているとはいえ、基本的な録画機能などはDIGAをそのまま継承しており、BDレコとしての使い勝手には不満はない。このサイズは見た目も使いやすさも優れるし、もっと人気が出てもいいと思う。

 ただ、欲を言えばダブルチューナー内蔵をはじめ、機能や装備の面でも横幅430mmのモデルと同等にしてほしかった。ダブル録画が欲しいから、現状の横幅430mmのモデルで我慢するという人は少なくないだろう。

 スマートなタテ置きスタイルは、置き場所の点や見た目の格好良さでも優れているし、ホームシアター向きの高画質・高音質モデルは横幅430mmで本格派を貫くとしても、スタンダード機はすべてこのスタイルでもいいと思う。

 こうしたニュースタイルのBDレコは他社からも登場しており、テレビ録画機能はよりカジュアルな方向に進んでいくだろう。市場での反応や今後の展開が実に気になるモデルだ。


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