画質比較
2機種とも、ダイナミックコントラスト機能(動的コントラスト拡張モード)を備えているので、ダイナミックコントラスト機能適用時の画質もあわせてチェックしたい。適用時のコントラストは、DELL「U2311H」では1000:1が10000:1に、グリーンハウス「GH-JLH243SHB」では1000:1が50000:1と、大きくコントラスト比が向上する(あくまで動画の中のあるシーンと別のシーンを比べたときのコントラスト比であり、1枚の静止画で10000:1や50000:1を実現するわけではないが)。
なお、「U2311H」のダイナミックコントラスト機能は、色設定のモードをビデオに変更しないと(デフォルトではグラフィックス)、有効にできないので、モードをビデオに変更して、ダイナミックコントラスト機能OFFとONで比較した。
工場出荷時設定
DELL「U2311H」
グリーンハウス「GH-JLH243SHB」
特殊設定(ダイナミックコントラスト機能)
DELL「U2311H」
グリーンハウス「GH-JLH243SHB」
視野角
TN液晶パネルは見る角度によっては色味が大きく変わる。そこで、液晶画面を上方約20度、斜め約45度から撮影してみた。
DELL「U2311H」
グリーンハウス「GH-JLH243SHB」
ライターイシイの判断は?
視野角と発色重視ならIPS液晶のDELL「U2311H」
応答速度と消費電力重視ならグリーンハウス「GH-JLH243SHB」
この2製品は、実売価格がほぼ同じだ。本来、DELL「U2311H」は法人向けの製品なのだが、個人でも価格com経由などで購入でき、現在は2万2800円で販売されているため、非常に買い得感が高い。
静止画の画質を比較すると、やはりIPS液晶パネルを採用した「U2311H」が有利だ。発色も自然かつ鮮やかで、視野角も広い。グリーンハウス「GH-JLH243SHB」はエッジライト方式のせいか、ややギラギラした印象を受ける。
しかし、応答速度は「U2311H」がGTGで8msなのに対し、「GH-JLH243SHB」はGTGで2msと、かなりの差がある。「U2311H」でも、通常の動画再生時にはそれほど残像は気にならないが、動きの速いアクションゲームをプレイするのなら、「GH-JLH243SHB」のほうが向いている。ステレオスピーカーを内蔵していることも、「GH-JLH243SHB」のメリットだ。
出荷時状態での消費電力は「U2311H」が31Wだったのに対し、「GH-JLH243SHB」は20Wで、1.5倍もの差がある。スタンドの比較では、やはり「U2311H」に軍配が上がる。「U2311H」のスタンドはしっかりしていて安定感があり、調整できる範囲も広い。
以上のことから、主に仕事やフォトレタッチなどに使うのなら高画質な「U2311H」が、ゲームやマルチメディアコンテンツの再生が多いのなら「GH-JLH243SHB」がオススメだ。
その他のオススメ製品
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LG Electronics Japan FLATRON 超解像技術 LEDバックライト採用 23型 液晶モニター E2350VR-SNLG Electronics Japan
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画質比較に使用したソフト
Hi-Definition Reference Disk
プロフェッショナル向けテストディスク制作会社キュー・テックが製作したハイビジョン映像・音声用のチェックディスク。高性能最新鋭のハイビジョンカメラで撮影された、暗部階調、色再現、動画解像度などの確認用に適したさまざまな評価映像がブルーレイディスクに収録されている。
音声パートには、山下康介・作曲による7.1chオリジナル音楽を収録。Dolby Digital、dts、リニアPCMの3フォーマットの音質を確認できる。
「Hi-Definition Reference Disc」 QVDB-1003 発売元 株式会社キュー・テック
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Hi-Definition Reference Disc [Blu-ray]ジェネオン エンタテインメント
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