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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第178回

リコー「GXR」+「A12 28mm」で撮る冬の猫

2010年12月03日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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AFスピードは速くないが
「プリプレススナップ」があるので大丈夫

きりっとした顔と緑の目が印象的。広角だと公園の様子も一緒に写し込める(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

きりっとした顔と緑の目が印象的。広角だと公園の様子も一緒に写し込める(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

 では外へ出てみよう。秋っぽい風景をぼかして、背景に入れつつ撮ってみた。やっぱキリッと写る。このキリッという写りがリコーの良さでもあり、クセでもあると思う。

 でも、残念ながらAFはあまり速くない。時にはピントが合うのを待っているうちに、タイミングを逃すこともある。

 そんなときに便利な機能が「プリプレススナップ」だ。普通、シャッターを半押しにするとピントを合わせ始める。それを省略してシャッターを一気に押し込むと、ピント合わせ+撮影を同時に行なう。

 GXRはプリプレススナップをオンにすると、シャッターを一気に押し込んだとき、ピント合わせを省略してすぐに撮ってくれるのだ。

 それじゃあピントはどうするのか? あらかじめ決めておくのである。設定画面では1m、1.5m~無限遠など、何パターンか用意されているので、そこからひとつ選んでおくのだ。猫を撮るなら1mか1.5mくらいかな。

 あとは「あっ」と思った瞬間にぐっとシャッターを押しきれば、その距離で撮ってくれるのである。これはいい。

 もちろん、その距離から外れるとピントがずれるわけだが、昼間ならちょっと絞りを絞っておくといい。

「Field Tools」というiPhoneアプリでピントの合う範囲(被写界深度)を計算してみた

「Field Tools」というiPhoneアプリでピントの合う範囲(被写界深度)を計算してみた

 ざくっとiPhoneのカメラ用計算アプリ「Field Tools」(こういうアプリがいくつもでているのだ。これは無料)で、F5.6にして1mの距離で撮るとき、どのくらいの範囲にピントが合うのか確かめてみた。ピントの合う範囲は絞り値と被写体との距離で変わるから。

 答えは0.8m~1.6m。このくらい幅があれば目分量でもなんとかなる。暗くてピントが合いづらい場所でもこの機能は便利。F2.5にするとピントの合う幅がぐっと狭くなる。被写体との距離を1.5mにするともうちょっと幅が広くなる。

プリプレススナップ機能を使って、えいやっ! と撮ってみた枯れ葉の奥の猫。暗い場所だったので、感度はISO 3200まで上げてある(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

プリプレススナップ機能を使って、えいやっ! と撮ってみた枯れ葉の奥の猫。暗い場所だったので、感度はISO 3200まで上げてある(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

 上の写真のような、ピントが合いづらいシーンも有効だ。スナップ距離を1.5mにセットして撮ってみた。低木の下、枯れ葉に埋もれて隠れてる猫。

感度をISO 3200に上げ、手ブレしないように門の一部にカメラを当てて、固定しながら撮影(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

感度をISO 3200に上げ、手ブレしないように門の一部にカメラを当てて、固定しながら撮影(2010年11月 リコー GXR+28mm F2.5)

 最後は深夜。駐車場の門が閉まっていて、これ以上近づけなかったのでちょっと遠い位置から。

 でも、それが幸い。無理に猫に寄らずとも、こうして撮れば「猫のある風景」を表現できる。深夜の、人間が入れないビルの谷間の駐車場こそ、猫の天下なり。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年12月10日掲載予定



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