11月30日、エンバカデロ・テクノロジーズは、データモデリングツールの新バージョンEmbarcadero ER/Studio XE(以下、ER/Studio XE)日本語版を発表。同日より販売開始した。
ER/Studioは、リレーショナルデータベースを作成するために、データ構造を設計し、データ同士の関連づけを行なうデータモデリングツール。新バージョンでは、組織内で広範囲にモデルとメタデータを共有し、データ品質の向上を実現したという。
また、モデルやメタデータ情報は、データベースで集中管理し、プロジェクト内、さらにはプロジェクト横断的に共有可能。これにより、ER/Studioをインストールしていないユーザーも、モデル情報を閲覧できる。対応するRDBはNetezzaやOracle、DB2、Sybase、Microsoft SQL Server、InterBase、Teradata、MySQL、PostgreSQL、Hitachi HiRDBなど。
新たにEmbarcadero ToolCloud(以下、ToolCloud)によるライセンス管理、ツール供給が可能になり、チーム内で効率的にライセンスを割り当て、利用することができる。
ToolCloudは、クラウド技術を用いることで、ライセンスを一元的に管理しライセンス管理の効率化を実現し、企業では、保持するライセンスをプロジェクトに割り当て、プロジェクト終了後に別のプロジェクト用に再割り当てできるので、ライセンス利用率を最大化し、追加のコストを抑えることが可能という。
当日行なわれた発表会でエンバカデロ・テクノロジーズ 日本法人代表 カントリーマネージャーの藤井等氏は、NTTデータへのER/Studio XE導入事例を解説。ToolCloudを用いたライセンスの一元管理によりライセンス費用の低減が実現できたとした。
製品のラインナップと価格(税別)は、ToolCloudを標準搭載し総合モデリング環境を提供するER/Studio XEが96万円から、ER/Studio XEからToolCloudなどを省略したER/Studio Enterpriseは26万円から、データベースのモデリングをサポートするER/Studio Data Architectが18万円から、プロセスや概念モデリングのみをサポートするER/Studio Business Architectは14万円からとなっている。