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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第8回

土日でどこまで回れるか!? 聖地巡礼弾丸ツアー!

2010年11月27日 18時00分更新

文● 小野坂 怜

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第4ポイント:白川郷(14時16分)

 城端地区のまったりとした時間に当てられるように、一行もゆったりとした気分になってしまったが、先はまだまだ長い。気を引き締めなおすととともに、次の目的地を目指す。
 しかしながら、次の目的地である白川郷は、城端から少し南に下るだけで行ける。アニメファン、いや、聖地巡礼マニアからすれば、1時間ほどで行き来できる城端地区と白川郷はもはやセット扱いと言っても過言でない。何を隠そう筆者も、白川郷に行く時は必ず城端地区に立ち寄っているのがその証拠だ。
 しかし、同行者たちはこの短い移動時間で、しかもアニソンを熱唱しながら運転する筆者を横に、城端土産を平らげていた。……白川郷に着く前に、L5を発症した筆者が車内で惨劇を起こしそうな雰囲気だったが、前述したとおり短い移動時間のおかげで惨劇回避となった。
 さて、察しの良い読者は気づいているかもしれないが、ここ白川郷が聖地の作品はTYPE-MOONの「月姫」と並んで同人ゲームから大ヒットを飛ばした「ひぐらしのなく頃に」。劇中で惨劇の舞台となる雛見沢村のモデルは、ユネスコの世界遺産にも登録されている景勝地でもある。合掌造りの建物が立つ集落は、目指すところを決めずに歩き回るだけで、ここが雛見沢村だということを実感させてくれる。それは町並みというよりも、村が醸し出す雰囲気がそう感じさせてくれるのだと筆者は思う。

主人公の前原圭一が住んでいる通称前原屋敷のモデルは、白川郷ICを下りた目の前にある「道の駅 白川郷」の近くに立っている。実は下水処理をする公共施設だったりする

メインキャラクターのひとりである古手梨花の実家である古手神社のモデルが、荻野馬狩地区にある白川八幡神社だ。周辺は林に囲まれており、原作通りの厳かな雰囲気が味わえる

両親を亡くした古手梨花と北条沙都子が住んでいる建物のモデルがこちら。この家が出てくるシーンでは、特徴的な梯子もすぐさま使用できる場所にある。以前訪れた際には蜂の巣があり、危険な場所となっていたが、現在は駆除された模様

原作ゲームでは、竜宮レナが圭一に「嘘だっ!!」と叫ぶシーンで使われた場所。聖地巡礼しているとなんでもない道が巡礼ポイントだったりするのが面白い

第1期のオープニングの最後には雛見沢村を一望するカットが出てくるが、こちらも白川郷の荻野馬狩地区の北側にある展望台から確認できる。ここには、観光名所らしくカメラマンが待機しており、1枚1500円で購入可能だ。なお、カメラマンの最初の一声は「雛見沢観光ですか?」だった(笑)

第5ポイント:木崎湖(20時03分)

 さて、今回のツアーで宿泊地に選んだ場所は、「おねがいシリーズ」の聖地である木崎湖だ。おねがいシリーズの第1作「おねがい☆ティーチャー」は、「聖地巡礼」という行為をアニメファンが一般的にとるようになった記念すべき作品。そんな土地で宿泊できるのは、もう聖地巡礼マニアからすれば感涙ものだろう。
 当日はニコニコ動画やYouTubeなどで人気のジェイソンさんが、「木崎湖で彫る 第3弾」の氷柱から「東方プロジェクト」のチルノを彫るというイベントが開催されていた。そのため、現地には20時近くに到着したが、何組かの巡礼者とすれ違ったほか、宿泊地の木崎湖キャンプ場でも会った。

JR大糸線の海ノ口駅のホーム。オープニングで縁川小石が現れるシーンで使われている

同じく海ノ口駅のホームに設置されているベンチ。劇中では、ここに座った小石が主人公である草薙桂に告白するという屈指の名シーンで登場する

「おねがい☆ツインズ」のオープニングなどで登場する木崎湖のほとりにある公園。残念ながら、06年末~07年5月ごろにかけて、改修工事が実施されており、いくつかのポイントが当時と変化している

前述したジェイソンさんが、氷柱から彫ったチルノがライトアップされていた

「ジェイソンさん 木崎湖で彫る」の第1弾で作られたのが、このみずほ先生。現在は、キャンプ場の守り神として飾られている。「桂よろしく、みずほ先生とウフフできる夢を見れますように……」と願って、眠りについた

1日目のまとめ

 聖地巡礼弾丸ツアーの1日目は、木崎湖キャンプ場のバンガローで宿泊ということで終了。到着時刻は20時過ぎで予定していた時間と大差なかったので一安心だ。
 なお、秋葉原駅前から木崎湖キャンプ場までの移動距離は、のべ1020キロ。掛かった料金は高速料金が4450円、給油は2回ぶんの65リッターで9639円。高速道路の休日特別割引が効いていても、流石に費用がかかると痛感した。

(次ページへ続く)

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