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ネットに生きる現代の匠“CTO・エンジニア”に聞く 第6回

世界各国で展開するクーポン共同購入サイト最大手グルーポン

共同購入のグルーポン、圧倒的強さの秘密をCTOが語る

2010年12月15日 09時00分更新

文● 宇田川和成/TECH.ASCII.jp編集部

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最大のミッションは最強の組織作り

── 現在グルーポン・ジャパンCTOとして、どのくらいのエンジニアを率いているのですか?

エンジニアチームのメンバーとは密なコミュニケーションを取れるようにしているという

山路  日々スタッフは増えています。まだまだ人材募集中です!

 担当しているエンジニアチームのメンバーとは密なコミュニケーションを取れるようしています。今までの経験や知識・技術などを共有することで、エンジニアチームのレベルアップを図りグルーポン全体がより早く安定した成長を支えていけたらなと思います。

── クーポッドからグルーポンになったときなどシステム面の変更などはありましたか?

山路  システムはまったく変えていません。社名とサイトデザインがグルーポンに変更されただけです。

── グルーポンは買収先にアメリカのシステムをそのまま導入しないのですか?

山路  はい。クーポッドのときからシステム面の変更はありません。

── クーポッド時代はいわゆる数多く立ちあがったグルーポン系サイトのひとつだったと思いますが、元祖のグルーポン傘下になり、改めてグルーポン系サイトについてどうお考えですか?

山路  まだ数ヵ月です。多くのサイトと競いながら、共同購入サイトビジネス自体が認知され盛り上がっていければいいと考えています。

最大のノウハウは世界中のグルーポンで蓄積される情報の共有

── 多くのグルーポン系サイトが一斉にスタートしたように参入障壁が低いという見方についてはどうお考えですか?

山路  確かに、参入障壁という点ではシステム的に低いかもしれません。

 システムも大切ですが、商品力が大切だと思っています。よい商品をそろえるという点においては、世界各国のグルーポンでどのような商品が売れているかという情報が日々共有されています。

 おかげさまで数多くのお客様にご利用いただいていたり、色々なテレビ番組やウェブサイトなどで取り上げていただいたりしているので、常により使いやすいインターフェイスと安定したサービスが提供できるようにするのがシステム面でのミッションですね。

── 公表できる範囲で現時点のユーザー数などがあれば教えていただけますか?

山路  現在35ヵ国、300エリア以上でサービスを展開しており、世界中のグルーポン全体で3300万人以上の会員がいると言われています。残念ながら日本など個別の数字は非公開となっています。

── CTOとして今後の展望をお聞かせください。

山路  貴重な経験を積みたいということでグルーポン・ジャパンに入ったわけで、同様なサービスをしている会社が何社もあるので、スピーディーに色々なものを作っていかなければならないと思っています。

 そしていろんなユーザー様に来ていただき、気持ちよく見て、買っていただけるサービス作り、組織作りをしていきたいですね。

── 今までの経験や技術が役に立ちそうですね。

山路  そうですね。楽天やフォートラベルの経験は大きいです。

── ちなみに現在グルーポン・ジャパンではどのくらいのサーバーを稼働させているのですか?

山路  日々増やしている感じです(笑)。

 以前はテレビ番組で取り上げていただた際に、サーバーが落ちないか冷や冷やしたこともありました。

 入社したころ、アクセスが急増するクーポンの更新時間の昼12時にサーバーがもつかどうか不安になりながらシステム改善を日々実施していました。エンジニアチームの努力により、最近では反響の大きいテレビ番組で取り上げられても、サーバーが落ちるということはなくなりました。

 しかし、これからも多くの方に、気持ちよく使っていただくために、現状に甘えずシステムをよりよくしていきたいですね。

── 今後何かリリースする予定の機能などはありますか?

山路  現時点で特にお伝えできるような新機能などはありません。ただし、要望と需要が多い地域から順次エリアを広げ、ゆくゆくは47都道府県全てを対象エリアとしていきたいです。

── クーポンのラインナップに何か特別な工夫とかはあるんですか?

山路  東京全域が美容のクーポンだった場合、興味のない人はもうアクセスしてくれないかもしれません。

 グルーポンでは、1日1エリア1店舗という決まりがあり、東京が現在10のエリアに分割されていて、たまたま美容関係が多くなってしまうということもあります。

 しかし、見せ方の順番などをもっと工夫して、毎日誰が見に来ても、何か気になるクーポンがあるというようなサービス作りが会社のミッションだと思っています。

── ご自身でもクーポンは購入しているのですか?

山路  買ってますよ(笑)。毎日12時が待ち遠しいですね。「今日何でるだろう?」と思いながら。

── 実際に何が商品として出るかは知らないんですか?

山路  調べれば分かりますが、1ユーザーとして毎日昼の12時に楽しみながらチェックしています。ただ、買ってはいますが、忙しくてあんまり使用できないという問題もあります(笑)。

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