ハーフラックで100Gbpsインターフェイス収容
T4000は、シャーシ単位で4Tbps、スロットあたり240Gbpsの転送能力を持つコアルーターで、100GbEインターフェイスをスロットあたり2つまで搭載できるという。モジュラー型ラインカード「MX 3D 100G」を用い、米ニューオリンズで先頃開催された「Supercomputing 2010」で100GbEの伝送デモも行なわれたという。
サイズも1/2ラックという省スペースを実現しており、スロットあたり100Gbpsのインターフェイスを2つ搭載できる。また、消費電力に関しても、高効率のASICを搭載することで、2007年に発表したT1600に比べてパケット処理あたり約3倍の改善が見られるという。
既存のT640/T1600のシャーシやインターフェイスも利用可能で、T4000への移行も無停止で行なえる。「走っている状態で車のエンジンを交換するのに等しい」(サービスプロバイダ マーケティング マネージャ 佐宗大介氏)とのこと。
ジュニパーがこうしたルーターを投入する理由は、トラフィックの増大だ。同社の発表会でたびたびアピールされるとおり、ジュニパーは今後10年間で約17倍の勢いでトラフィックが増大し、通信事業者の収益を大きく圧迫するという見込みを出している。これに対して、T4000は「省電力も、ポート密度、コストなどをあきらめないで済む」(佐宗氏)と延べ、投資の保護を訴えた。出荷は2011年の後半の予定。