萌え☆彡OS VMプロジェクト　リアルSide 第4回

今日のしれいは制作進行さん☆彡

水田先生ん家に「萌え☆彡OS VM」原画を回収に行ってきたよ♪

車中にて：萌えOS VMはWindowsアプリケーションだよ☆彡

　先週掲載した第3回のお話を読んだ人に、しれいが誤解をまねいちゃったみたいなので、ここで釘を刺しておくわ。

冬コミで発売した「萌えOS（暫定版）」と「萌えOS VMプロジェクト」はまったく別物なの。

　VMことバーチャルメイドは、Ubuntuで動くパチモン「伺か」じゃなくて、Windows用アプリケーションだよ。対応バージョンはこの期に及んでまだ決定稿になってないけど、たぶんWindows XP SP3以上とWindows Vista、それにWindows 7になるはず。Windows 2000 Professional/ServerとかWindows Server 2003、Windows 2008 Serverは、さっきのWindowsがベースになってるサーバOSだけど、OS買ってデバッグするお金がないから非対応よ。

　あとMacをWindowsにしちゃう仮想マシンとかもサポート範囲外。だってバグが出ると、VMが悪いのか仮想マシンとの相性が悪いのか、調べるの面倒なんだもん。

これのダイアログを見れば一発でWindowsアプリってのが分かるよね。起床時間がダメ人間になってるのはスルーでね。お兄ちゃん♪

　冬コミで販売した「萌えOS」の上位バージョンだと思っちゃったお兄ちゃんにはゴメンネ。あれはたぶん［暫定版］のまま黒歴史に名を刻む予定だよ。ただ、お金持ちのお兄ちゃんやオジサマがスポンサーについてくれるなら「ハートキャッチ暫定版」とか「スイート暫定版♪」にバージョンアップするかも知れないよ。資本主義社会の辛さを思い知らされるわ。ぐっすん。

　そうこうしている間に、萌えOS VMプロジェクトの絵描きさんの水田月さん家に着いたわ！　なんか一丁前に漫画家気取りなことを漫画に書いてたけど、しれいの下僕であることを再認識させる必要がありそうね！

今日こそは水田月先生から
グラフィックを債務回収するわよ！

　ASCII.jpから車を走らせること2時間。やっと千葉県の片田舎にやってきたわ。夜の8時だっていうのにすでに真っ暗で、見えるのはサイゼリヤの看板だけ。コンビニもないじゃないの！　都会育ちのしれいは、絶対こんなところに住めないわ。

　あれ？　水田先生ん家の方からギターの音が聞こえるじゃない!?　「あんにゃろ～、またサボってるわね！」

ガチャ！

「問答無用で邪魔するわよ！　不良債権回収の進行担当しれいでーす！　今日こそは残りのグラフィック10枚！　全部回収させてもらうからね！」
「んがっ！　しれいちゃ……、しれい様！」

編注：水田先生曰く「あずにゃんと身も心も1つになりたいときにギターを奏でる」とのこと。普段は一般人に見える先生ですが、中身は腐っていました

「なに水田先生!?　クラウザー様にもでなったつもり？　歯ギターの練習やってる時間あったら、線引きなさいよ！線っ！」
「いえいえ。滅相もございません。えっと、えっと。お腹が空いてギターを食ってたところなんっす」
「漫画家を名乗ってる割に、言い訳の発想が貧困ね――。さっさとVMちゃんのグラフィック描きなさいよ！」
「ははっ！仰せのままに」

大きなトレース台もちゃんとあるのね。ってか、何で「シュタインズゲート」の単行本持って、線引いてるの？　まさか他社作品の宣伝!?

「っつーか宣伝はいいから。先週の漫画と同じネタ使わない！　ったくこれで漫画家っていうんだから、おヘソで核融合できちゃうわ！」
「今から働きますので、ぜひムチ打ってください！」
「だめだよぉ。それじゃぁ、オシオキにならないじゃない。先生、ムチ好きなんだから……。それよりセンセ、後ろのキーボードも弾いてるの？」
「ムギちゃんのかわりに放課後ティータイムに入りたくなったときに弾いてます」

「あれ？　今気づいたけど体まで描いて、最後に眼を入れるのね～」
「順番は決めてないんですよ。思いついたところからかなぁ。デフォルメの強い絵の場合は顔の輪郭から描きますけど」
「へー。絵が上手いって言いたいの？　顔に十字を入れてバランスも取らないのね」
「どちらかというと、しませんね。っていうか、VMちゃんはもう百枚近く描いたので、頭の中にモデリングデータがありますから（笑）」

「人間って進化するものなのね。素敵だわ！　ところでさぁ、漫画の方は？　ASCII.jpの編集が原稿が来ないって嘆いてたよ」
「僕ネームに時間がかるんですよ。主に紙の前で瞑想してるんですけど、締め切りの催促がくると、不思議と30分でできちゃいますねぇ」
「それって瞑想？　妄想？　ただ寝てるだけじゃないの？　ペン入れの作業は、それからってことよね？」
「作画もすっごい時間がかるんですよ。おもに紙の前で瞑想してるんですけど――」
「おいっ！　突っ込みどころ満載だね。先生の仕事っぷりは……」
「そうかなぁ？　でも締め切りの催促がくると、不思議と30分でできちゃいますねぇ」
「なるほど。1時間もあればネームから仕上げまでできるってコトね。編集に言っておくわ」
「えっ！勘違いですよしれい様！　今の話は1コマ。1コマですって！」

デッサン人形のパンチラで欲情できるなんて、かなり妄想力猛々しいわね。漫画や小説家じゃないとできないハイブローな技よ！

「あ、そうそう。読者から“どうやったら可愛い女の子が描けるんですか？”っていう質問がきてたけど」
「ざんていちゃんキャラのえろい絵を描いてpixivにうpし、ランキングに載ったら描けるようになるかもしれません。トライ！」
「だそうよ。全国のお兄ちゃん♪　どんどんざんていちゃんこと、小見山ていのパンツ脱がしてあげてね☆彡　って、そろそろ書きあがったかしら？　って、がーっ！なにやってんの！」
「スカートのめくれ方の研究ですよ。パンツ見てるわけじゃなくて……」
「顔と行動が合ってないんだけど……。さっさと描きなさいよ！」

　（次ページ「初公開！VMちゃんができるまで」に続く）