ダビング機能は強力!
でも編集機能はやや物足りない!?
番組表はGガイド方式で、同社のテレビ「VIERA」とほぼ同じデザインとなっている。リモコンの「赤」ボタンで簡単に予約ができるなど、簡単操作が充実している。
検索機能も同様で、ジャンル/人名/キーワード検索が可能。ジャンルや人名はあらかじめ語句が登録されているので、文字入力の手間が不要になっている。
いわゆる自動録画は、パソコンからLAN経由で設定する場合にのみ対応しているが、本体側でも「新番組おまかせ録画」機能を備える。ドラマとアニメの新番組だけを自動で録画する機能だが、番組改編期などにこれらは新番組が集中しやすいジャンルでもあるので、「入」に設定しておくとうっかり録り逃しを防いでくれる。
録画した番組はジャンル別などの自動分類に加えて、同じタイトルの番組や指定した番組を一覧表示する「まとめ表示」が可能。フォルダ機能に近い使い方ができるので、大量の番組が貯まってきても比較的管理しやすい。
少々機能的に見劣りがあると感じる編集機能は、番組タイトルの修正などのほかは「部分消去」のみ。CMをカットする場合はいちいち始まりと終わりの部分を指定しなければならず、作業は面倒だ。
ただし、「チャプター一覧」の画面で自動チャプター分割を利用し、CMなどの不要なチャプターだけをまとめて消去することは可能。本来は、チャプター分割された番組のサムネイルを見て、好きなシーンへ移動するための機能だが、ここに「チャプターマーク編集」の機能があり、不要なチャプターの消去や新たなチャプターの追加ができる。
そこである程度、自動で分割されたCMの位置を微調整すれば、CM部分だけをまとめて選択し、まとめて消去することが可能なのだ。CMカット編集ならばこちらの方がはっきり言って簡単。編集関連の機能とは別のところにあるので、分かりにくいのが残念だ。
このテクニックさえ知っていれば編集もさほど不便ではないが、メニューの分かりにくさを含め、あまり編集機能には力を注いでいないように感じる。
画質変換ダビング中でも
録画番組の再生などができる!
逆に、驚くほど高性能なのがダビング機能だ。まずは、BDに保存した番組のHDDへの書き戻しにも対応している点。BD-Rディスクの場合はファイナライズをしてしまうと書き戻しができなくなるが、それまではBD-Rからの書き戻しもできるのは便利。
書き戻しはダビング扱いなので、BD内の番組は消去される。BD-Rの場合は再生禁止となり、ディスクいっぱいに使ってしまった場合はそのディスク自体が再生できないディスクになる。
用途としては、いくつかのディスクに分けて保存していたドラマなどを、大容量のBDXLメディアにまとめ直すなどの用途があるが、今後BDの後継メディアが現れた場合も、この機能があれば新メディアへBDに残した内容を移せるわけで、将来性を考えると、これはかなり重要な機能と言える。
そして、画質変換ダビング中でもHDD内の録画番組再生や録画予約などが行なえるのはパナソニックのみ。放送時間そのままの時間がかかる画質変換ダビングを、予約録画の時間などを気にせず使えるのはありがたい。
これについては、もっと声高にアピールしてもいいと思うのだが、実際のところ購入前にこれを知る人は少ないだろう。頻繁にBDへのダビングを行なう人なら、パナソニックのDIGAはかなり頼りになる。
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