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iOS最新版、バージョン4.2がやってきた!

2010年11月25日 16時00分更新

文● 海上忍

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新ストリーミング機能「AirPlay」

 AirPlayは、iTunesライブラリーに蓄えられた音楽や映像を、ストリーミングの手法により対応機器へワイヤレス送信する機能だ。AirMac Expressの音楽ストリーミング機能「AirTunes」の名称が変更されたもので、今後はオーディオ機器メーカーなどサードパーティに仕様をライセンス提供し、対応機器を増やす方針という。先日発売されたApple TVも、AirPlay対応機器のひとつだ。

 iOS 4.2では、標準装備のサウンドプレイヤー「iPod」やビデオプレイヤーの「ビデオ」、アップルが無償配布するリモコンアプリ「Remote」に、AirPlay関連機能が装備されている。ここで出力先にApple TVなどAirPlay対応機器を選択すれば、そこへ音声と映像が出力される、つまりAirPlay対応機器をワイヤレススピーカー/ディスプレイとして利用できる、という仕組みだ。

Wi-Fi圏内にAirPlay対応デバイスが検出された場合は、このようにAirPlayボタンが現われる

 なお、Apple TVでAirPlayによる映像のストリーミングを受信するには、最新版ファームウェア(v4.1)が必要。Apple TVをアップデートしないかぎり映像のストリーミングには対応せず、音声しか受信できないので注意しよう。

YouTubeの動画を再生する場合でも、AirPlayの出力先としてApple TVを選択できる(Apple TV側のファームウェアアップデートが必要)

映像をAirPlayで配信している間は、iPhone/iPad側の画面には何も表示されない

Remote
作者 Apple 価格無料
ファイル容量14.8MB カテゴリエンターテインメント
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.1.2以降

ソフトウェアキーボードの選択肢が一気に増加(iPad)

 iOS 3.2.2時点におけるiPadで利用可能なソフトウェアキーボードの種類は、2種類の簡体字中国語(手書き/ピンイン)をそれぞれカウントすると、日本語を含めて13種。日本語キーボードの配列は、QWERTY-JapaneseのほかAZERTYなど4種類の中から選択できたが、ローマ字入力以外は提供されていなかった。

 今回のiOS 4.2では、ソフトウェアキーボードの種類が一気に増加。iPhone向けiOS 4の時点で計54種にまで増えていたが、iPad向けiOS 4.2では日本語キーボードとしてかな入力の「日本語50音キー」が追加され、計55種となった。

文字どおり50音順にキーが配置された「日本語50音キー」ソフトウェアキーボード。QWERTY/JIS配列にどうしても馴染めない層には歓迎されるかも。ただし、児童向けなどの五十音図は右上から縦に始まるので、違和感を感じる方がいる可能性がある

 その「日本語50音キー」キーボードは、文字通り「あかさたな……」の50音順に配列されている。JIS配列が用意されていないことから判断すると、PCやタブレットデバイスに不慣れな年齢層の利用を念頭に置いているのかもしれない。スピーディーな入力作業に役立つかは微妙だが、iPadのユーザー層を厚くするための好材料になるだろう。


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