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3Dに録画機能にLED! 冬ボで買いたい最新テレビ/BDレコ 第7回

最新BDレコの実力――3DとBDXL対応のシャープ&ソニー編

2010年11月25日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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メニューはやっぱり「クロスメディアバー」
でも使い勝手で細かい工夫も

標準的な操作メニューである「クロスメディアバー」の画面。ヨコ軸でチャンネルを選ぶとタテ軸にチャンネルが表示される

標準的な操作メニューである「クロスメディアバー」の画面。ヨコ軸でチャンネルを選ぶとタテ軸にチャンネルが表示される

 ソニーのBDレコの操作メニューは、従来と同様に「クロスメディアバー」(XMB)を採用する。これはヨコ軸でチャンネルやビデオ/静止画といったメディアを切り替え、タテ軸でそれぞれのコンテンツを表示する仕組みだ。

手軽に操作ができる「らくらくスタートメニュー」。番組の再生や予約など、よく使う操作をナビゲートしてくれる

手軽に操作ができる「らくらくスタートメニュー」。番組の再生や予約など、よく使う操作をナビゲートしてくれる

録画済み番組の再生では、ジャンルを絞り込んだ状態で表示させることも可能

録画済み番組の再生では、ジャンルを絞り込んだ状態で表示させることも可能

 XMBは慣れれば使いやすいのだが、初めてだと馴染みにくい。そのため、初心者にも分かりやすい「らくらくスタートメニュー」を備える。こちらの画面で分かりやすくナビゲートし、最終的にXMBの該当する画面へ切り替わるようになっている。

番組表には、録画ボタンを押すだけで予約を完了できる「一発予約」が追加された。基本的なデザインやジャンル色分けなどは従来機を踏襲

番組表には、録画ボタンを押すだけで予約を完了できる「一発予約」が追加された。基本的なデザインやジャンル色分けなどは従来機を踏襲

選択した番組のEPG情報を抽出し、キーワード検索などに活用できる「気になるワード/人名」機能も採用する

選択した番組のEPG情報を抽出し、キーワード検索などに活用できる「気になるワード/人名」機能も採用する

 番組表の基本的なデザインは従来モデルと同様だが、「一発予約」で手軽に録画予約ができるようになるなど、機能が改善されている。番組表のスクロールもかなりスムーズに行なえるようになった。

自動録画機能「x-おまかせ・まる録」も搭載(左)。個別にジャンルやキーワードを登録するほか、学習機能で自動的に録画する「おすすめ」が選べる(右)

 自動録画の「x-おまかせ・まる録」は従来通りだが、「My番組表」は表示方式が改善され、より使いやすくなっている。高速起動などのベースとなるシステムLSIの変更にともない、機能や操作メニューも細かく手を入れ、使い勝手を改善した印象だ。

自分で自由に登録したジャンルやキーワードに該当する番組だけを一覧できる「My番組表」。番組探しでは便利な機能だ

自分で自由に登録したジャンルやキーワードに該当する番組だけを一覧できる「My番組表」。番組探しでは便利な機能だ

My番組表の番組表示画面。当日の番組は放送開始までの時間を知らせてくれるのもありがたい

My番組表の番組表示画面。当日の番組は放送開始までの時間を知らせてくれるのもありがたい

 また、ダブル長時間録画に対応するなど、従来は弱点だったマルチタスクも強化された。惜しいのは、画質変換ダビング時は従来と同様に放送の視聴さえできないという制限が残っていること。録画中や再生中を問わず、BDへのダビングが高速/画質変換ともにできるようになると、BDレコーダーとしてはありがたいはず。

番組転送機能「おでかけ転送」の転送機器選択画面。携帯電話だけでなく、さまざまな機器への書き出しが可能

転送時の画質はQVGAとVGAの2モードが用意され、さらにそれぞれに転送レートが2種類用意されている。使い方や転送時間などによって選択できる

 このほか、「ウォークマン」や「プレイステーション・ポータブル」、携帯電話などに番組を書き出せる番組転送が、QVGAだけでなく、VGAサイズでの書き出しにも対応した。より高画質で番組を視聴できるので、通勤中に番組を見たいという人にもありがたいだろう。


ボディ剛性がより高まった
「BDZ-AX2000」

「BDZ-AX2000」

「BDZ-AX2000」

 「BDZ-AX2000」の詳細を見ていこう。外観は従来機の基本的なイメージを踏襲するものの、構造やサイズは一新された。天板のアルミ板はフロントパネルまで一体化され、ボディ剛性をさらに高めている。

 電源ケーブルは従来から着脱式だが、付属する電源コードが明らかに太いものに変わっている。同社のオーディオコンポーネントなどに付属するものと同等で、このあたりのクオリティにもしっかりとこだわっている。

背面端子。HDMI出力は2系統でAVピュア出力に対応。薄型化のためか、各端子の配置がやや狭くなった印象がある

背面端子。HDMI出力は2系統でAVピュア出力(それぞれ映像のみ、音声のみの出力)に対応。薄型化のためか、各端子の配置間隔がやや狭くなった印象がある

 背面の端子類などは標準的な装備だが、HDMI出力はきちんと2系統装備し、ホームシアターなどの用途にも対応する。HDMI出力はメインのみ/メインとサブの同時出力/AVピュアが選択でき、本体前面のスイッチで切り替えが可能。

 他社のモデルと比べても、高級感やボディの作りはしっかりとしており、所有した時の喜びも大きいのだが、従来機と比べると、BDドライブがセンター配置からサイド配置になってしまったのは少し残念。

前面

前面は従来モデルと比べ、BDドライブ部分がセンター配置から左側の配置となった。USB端子やHDV/DV端子も備え、ワンタッチでダビングが可能

 基板や部品の配置を考えるとドライブメカをサイド配置にする方が効率はいいのだろうが、左側にBDドライブがあり、ドライブ開閉のボタンが右にあるという配置も違和感がある。ドライブの手近にある(普通ならばドライブ開閉と思われる位置の)ボタンを押すと電源が落ちてしまうのも少々引っかかる仕様だ。

付属のリモコンは、薄いボタンを採用した新型のものになった。録画ボタンを追加するなど、ボタン配置などに変更を加えて使い勝手を向上

付属のリモコンは、薄いボタンを採用した新型のものになった。録画ボタンを追加するなど、ボタン配置などに変更を加えて使い勝手を向上

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