メニューはやっぱり「クロスメディアバー」
でも使い勝手で細かい工夫も
ソニーのBDレコの操作メニューは、従来と同様に「クロスメディアバー」(XMB)を採用する。これはヨコ軸でチャンネルやビデオ/静止画といったメディアを切り替え、タテ軸でそれぞれのコンテンツを表示する仕組みだ。
XMBは慣れれば使いやすいのだが、初めてだと馴染みにくい。そのため、初心者にも分かりやすい「らくらくスタートメニュー」を備える。こちらの画面で分かりやすくナビゲートし、最終的にXMBの該当する画面へ切り替わるようになっている。
番組表の基本的なデザインは従来モデルと同様だが、「一発予約」で手軽に録画予約ができるようになるなど、機能が改善されている。番組表のスクロールもかなりスムーズに行なえるようになった。
自動録画の「x-おまかせ・まる録」は従来通りだが、「My番組表」は表示方式が改善され、より使いやすくなっている。高速起動などのベースとなるシステムLSIの変更にともない、機能や操作メニューも細かく手を入れ、使い勝手を改善した印象だ。
また、ダブル長時間録画に対応するなど、従来は弱点だったマルチタスクも強化された。惜しいのは、画質変換ダビング時は従来と同様に放送の視聴さえできないという制限が残っていること。録画中や再生中を問わず、BDへのダビングが高速/画質変換ともにできるようになると、BDレコーダーとしてはありがたいはず。
このほか、「ウォークマン」や「プレイステーション・ポータブル」、携帯電話などに番組を書き出せる番組転送が、QVGAだけでなく、VGAサイズでの書き出しにも対応した。より高画質で番組を視聴できるので、通勤中に番組を見たいという人にもありがたいだろう。
ボディ剛性がより高まった
「BDZ-AX2000」
「BDZ-AX2000」の詳細を見ていこう。外観は従来機の基本的なイメージを踏襲するものの、構造やサイズは一新された。天板のアルミ板はフロントパネルまで一体化され、ボディ剛性をさらに高めている。
電源ケーブルは従来から着脱式だが、付属する電源コードが明らかに太いものに変わっている。同社のオーディオコンポーネントなどに付属するものと同等で、このあたりのクオリティにもしっかりとこだわっている。
背面の端子類などは標準的な装備だが、HDMI出力はきちんと2系統装備し、ホームシアターなどの用途にも対応する。HDMI出力はメインのみ/メインとサブの同時出力/AVピュアが選択でき、本体前面のスイッチで切り替えが可能。
他社のモデルと比べても、高級感やボディの作りはしっかりとしており、所有した時の喜びも大きいのだが、従来機と比べると、BDドライブがセンター配置からサイド配置になってしまったのは少し残念。
基板や部品の配置を考えるとドライブメカをサイド配置にする方が効率はいいのだろうが、左側にBDドライブがあり、ドライブ開閉のボタンが右にあるという配置も違和感がある。ドライブの手近にある(普通ならばドライブ開閉と思われる位置の)ボタンを押すと電源が落ちてしまうのも少々引っかかる仕様だ。
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