背面液晶は「さすが、ソニー!」
ファインダーでのピントの見え方だが、D3100は特別明るいマットスクリーンを使用しているとは思えないが、ピントのヤマ自体は掴みやすい。一方、α55のEVFは解像度こそ約100万ドットを超えたもので、トップクラスの解像度を持っている。しかし、マニュアルでピントを合わせる場合には、相当慣れが必要だろうと思う。
15点AFセンサーは中央列に3点のクロスラインセンサーを備えたもので、ピントの精度、スピードとも11点AFセンサー(うち、1点がクロスタイプ)のD3100よりも信頼性が高いものだった。ちなみにα33でも同様の15点AFセンサーを搭載している。
背面モニターに関しては「さすがソニー」といえる。D3100と同じ3型とはいえ、そもそもモニター自体のアスペクト比が16:9になっており、動画機能が充実しているα55にはちょうどいいだろう。
このあたり、通常の4:3のアスペクト比のモニターであるD3100には少し古臭さを感じる部分である。さらに、解像度がα55の約92万ドットに対してD3100では約23万ドットと明らかにα55の方が見た目も綺麗である。
撮影後のピントの確認も、ある程度の大きさまで何回か拡大しないと不安を覚えるD3100に対して、α55では少し拡大しただけでも細部までチェックできるので結構安心だ。α33でも同様のモニターを使用しているので同じ結果となるだろう。
比較してみると、やはりα55はソニーの新しい技術がてんこ盛りという印象なのに対して、D3100はニコンの既存技術のブラッシュアップとコストカット、という双方の違いが見えてくる。
というわけで、両社の製品における考え方の違いがくっきり表われているα55とD3100。気になるのは画質と動画性能の違いだろう。そのあたりは次回検証してみたい。
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