プレビューを確認して無駄な印刷を減らす
MFC-J850DNの初期設定では、FAXを受信するとメモリーにデータを保存する。受信を示して点滅する「みるだけ受信」ボタンを押すと、本体の画面に受信したFAXの内容が表示される。
必要なFAXなら印刷ボタンを押して出力すればいいし、広告や誤送信、印刷するまでもないFAXの場合は、メモリーから消去する。最近は、仕事のFAXと同じくらい広告のFAXが届いているので、広告はプレビューでチェックして印刷しないようにすれば、無駄な紙やインクを消費しなくて済む。
通常のFAXのように、受信後即印刷する設定にもできるが、不要な印刷コストを抑えることができるので、「みるだけ受信」は有効にしておきたい。ちなみに、カラーFAXの場合はメモリーに保存されず、自動的に印刷されてしまう。とはいえ、カラーFAXはあまり普及していないので、気にする必要はないだろう。
「PCファクス送受信」で手間とコストを節約
MFC-J850DNを無線LANに接続する際は、パソコンやスマートフォンなどと同様に、アクセスポイントのESS-IDを選択して、暗号化キーを入力するだけでいい。自動設定機能「AOSS」に対応している無線LANルーターを利用しているなら、ウィザード形式で手軽につなぐことも可能だ。
製品付属のディスクからパソコンにドライバーソフトをインストールすると、スキャンや印刷に加えて、「PCファクス送受信」機能が使えるようになる。PCファクスとは、パソコンで文書を印刷するようにFAXを送信したり、受信FAXをデータで受け取る機能のことだ。
ドライバーをインストールすると、印刷時のプリンターとして「Brother PC-FAX」という項目が追加され、これを選べば印刷と同じような感覚でFAXを送信できる。PDFももちろん送信可能。大量のFAXを送らなければならないときは、ドキュメントスキャナーで取り込んでから、PCファクス送受信で送信すればいい。
受信したFAXは本体のメモリーに記録されるが、このデータをパソコンに転送することもできる。パソコン側で受信用のユーティリティーを起動しておく必要があるが、受信したFAXは自動で付属ソフト「Presto! PageManager」に登録されるので、手間はかからない。
プリンターとスキャナーもまとめて置き換え
FAXは問題なく置き換えできそうだ。続けて、プリンターとフラットベッドスキャナーの性能をチェックしてみよう。
スキャナー部の光学解像度は1200dpiで、入力36bit、出力24bitと、スペックは中級機並み。他社の上位機になると4800dpiクラスの入力を備えているが、一般的な使い方では、このレベルの性能差はわからない。文書や書籍の取り込みはもちろん、紙にプリントされた写真の取り込みにも支障はないだろう。
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