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ソニーのミラーレス一眼「NEX」を使いこなす! 最終回

NEX-3を手放せない理由、そして課題

2010年11月18日 12時00分更新

文● 周防克弥

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アップデートで使い勝手は向上!

普段は絞り優先オートにしていることが多い。感度はオート、ホワイトバランスは晴天に固定している

通常撮影時の画面。普段は絞り優先オートにしていることが多い。感度はオート、ホワイトバランスは晴天に固定している

 最後に、最近筆者がどのような設定やレンズでNEX-3を使っているかを書いておこう。

 NEX-3は発売から2度のファームウェアアップデートを経て、当初の使いにくさがかなり解消されている。特に機能を割り当てることのできるソフトキーが便利だ。筆者の場合はセンターボタンに「AFエリア選択」「クリエイティブスタイル」「ISO感度」を割り当て、下キーには「ホワイトバランス」を割り当てている。

 最初はデフォルトのままだったが、取材などで光源が変わる場合があり、ホワイトバランスを結構頻繁に変えることが多かったのでワンボタンで呼び出せるようにした。

 ファームアップで一番便利に感じたのはメニュー項目を記憶させておける機能。「Dレンジオプティマイザー」など、より少ない手数で選べるようになったのはかなりいい部分だ。


18-55mmレンズの作例

そこそこ寄れるので常用レンズとなっている。ズームの割には小さく、収納にもそれほどの苦はない

そこそこ寄れるので常用レンズとなっている。ズームの割には小さく、収納にもそれほどの苦はない

開放絞りは決して明るい方ではないが、背景をぼかすような撮り方もできる

開放絞りは決して明るい方ではないが、背景をぼかすような撮り方もできる

まさにコンデジ感覚で目についた風景をすぐに撮ることができる。しかもデジイチ並のクオリティで撮れるのは素晴らしいことだと再認識することが多々ある

まさにコンデジ感覚で目についた風景をすぐに撮ることができる。それでいてデジイチ並のクオリティで撮れるのは、本当に素晴らしいことだと再認識することが多々ある

 レンズは18-55mmの標準ズームを常用している。35mm換算で27-82.5mmと扱いやすいズーム域を持っていて、手ブレ補正機能もついてるので安心度も高い。描写力はキットレンズとしては標準的で、絞り過ぎなければ十分な性能を発揮する。


16mmレンズの作例

背面液晶(マルチアングルファインダー)は上下にしか可動しないが、極端なローアングルなど、アイレベル基本のデジイチではなかなか撮れない所からでも簡単に撮影可能

背面液晶(マルチアングルファインダー)は上下にしか可動しないが、極端なローアングルなど、アイレベル基本のデジイチではなかなか撮れない所からでも簡単に撮影可能

極端なパースペクティブを使い、奥行き感を演出する使い方が広角レンズの基本

極端なパースペクティブを使い、奥行き感を演出する使い方が広角レンズの基本

広さを演出するにも広角レンズは必要だ。実際の広さよりも広がり感を演出できる

広さを演出するにも広角レンズは必要だ。実際の広さよりも広がり感を演出できる

個別の物、というよりはシーンそのものを切り出す感じで撮れるのが、広角レンズのいいところ

個別の物、というよりはシーンそのものを切り出す感じで撮れるのが、広角レンズのいいところ

 16mmの単焦点レンズは、軽くて薄いのでいつも装着していたい衝動にかられるのだが、35mm換算で約24mm相当の画角は、常用するには少し広すぎる。イベント取材で付けっぱなしの場合もあるが、スナップ的な使い方だと筆者的には持て余し気味になってしまう。描写性能は決して高くはなく、絞りすぎに注意が必要だ。あまり絞らないで使うのがうまく使うコツだと思ってる。

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