録画機能を中心に使いやすさにもこだわった操作性
まずはCELL REGZA 55X2のメニュー画面で、REGZAの主な機能や操作性を見ていこう。画面の配色などが若干異なるが、メニュー操作の構成などは基本的にほかのREGZAシリーズと共通だ。
REGZAの番組表は、新聞のテレビ欄などと同様に番組タイトルのほか、内容の情報などが盛り込まれた情報量の多いもので、文字はやや小さいものの、すっきりと読みやすく番組内容を確認しやすい。
今年のモデルで表示速度の向上をはじめとする改良が加わっており、さらに使いやすさを向上した。視聴しながら裏番組を確認できる「ミニ番組表」は、これまでは一度画面がブラックアウトしてから表示されたのだが、ブラックアウトさせずに番組表だけをポップアップ表示できるようになっている。
CELL REGZAの場合、番組の横の放送時間表示がジャンル別に色分けで表示される。ほかのREGZAでは、番組表の地色を薄い色で塗り分ける方式という違いがある。
設定メニューは、どちらかというとシンプルで、メニュー呼び出しのためのボタンもリモコン下部のカバー内に収納されている。他社の多くが、最近の高機能なテレビの操作をガイドするポータル的な役割を操作メニューに与えているのとは対照的で、あくまでも「設定機能」のひとつという位置づけだ。
記事掲載当初、リモコンの写真とキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2010年11月19日)
これは、テレビでよく使う機能をリモコンのボタンで直接呼び出せるようになっているため。放送局の選局や番組表などはもちろんだが、たとえば「アクトビラ ビデオ・フル」などのネットワークサービスは「ブロードバンド」ボタンを、他機種との連携は「レグザリンク」ボタンを押すことでダイレクトにアクセスできる。
そのほか「録画リスト」ボタンや再生操作ボタンまで、ひと通り備えながら、すっきりとわかりやすく配置されている。このリモコンのおかげでメニューを経由せずに使えるので、ガイド的なメニュー画面は不要という判断だろう。
頻繁に画質設定を行なう筆者は、設定メニューのボタンがカバー内に収納されているのが昔から少々気になっていたが、現在では室内の明るさなどに合わせて自動で画質を切り換える「おまかせドンピシャ高画質」があるので、基本的には設定を切り換える必要はなくなった。
画質/音質の調整をはじめ、基本的には出荷状態のまま使ってもまったく問題はないし、最初にひと通り設定してしまえば、後々使うことは少ない。
とはいえ、設定項目にはけっこうマニアックなものも用意されているので、一度目を通してみよう。音質調整機能はイコライザー機能を備えているし、入力された映像信号の情報表示を極めて細かくチェックすることも可能。こうした本格的な機能を持っているテレビはわりと珍しく、同社のテレビが画質・音質にこだわるマニアに人気があるのは、こうした部分にも理由があるのだろう。
なお、録画機能にはCELL REGZA独自の「タイムシフトマシン」という特殊なものがあるので別項で紹介する。ここでは、REGZAの基本的な録画機能を紹介する。
録画は長時間モードを搭載せず、あくまでDR録画専用だ。録画するHDDは、USB HDDならばUSBハブを介して同時に4台まで接続可能。さらにZG1/Z1/ZS1シリーズはLAN HDD(NAS)を最大8台まで録画先として指定できる。そして録画予約時にどのHDDに保存するかを個別に指定できる。録画後の番組は、個々のHDD間でムーブできるので、大事な番組だけ特定のHDDにまとめて整理することも可能だ。
録画リストなどの管理もHDDごとに行なえる。リスト表示では、ジャンルやマークによる分類表示も可能だ。上級機のCELL REGZA X2/XE2、ZG1/Z1/ZS1シリーズでは、「オートチャプター」や「チャプター編集」の機能も備えるなど、録画テレビとしては高機能である。
便利機能も充実しており、登録したニュース番組は常に最新のものだけを貯めておく「いつでもニュース」や、CMを自動でカットして番組本編だけ楽しめる「おまかせプレイ」(CELL REGZA X2/XE2、ZG1/Z1/ZS1シリーズのみ)などを持つ。
さらに、録画した番組は、同社のBDレコーダー「REGZAブルーレイ」にネットワーク経由でダビングしてBDメディアに保存できるなど、なかなかに充実した内容となっている。
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