3D映像も楽しめるネットワーク機能
ネットワーク機能はモデルによってかなり差があるが、ミドルクラス以上では、「アクトビラ・ビデオ・フル」、「YouTube」視聴、DLNA対応クライアント機能「お部屋ジャンプリンク」が積極的に採用される傾向だ。
さらに最新モデルではインターネットを利用したビデオ通話サービス「Skype」(別売のコミュニケーションカメラが必要)や、インターネット経由で製品の使い方をガイドする「ネットで使い方ガイド」機能などが盛り込まれている。
YouTube視聴はパソコンを使わず、手軽に大画面で視聴ができることが好評。また、3D対応テレビでは、独自の3D動画配信サービスも利用できる。これは、今年の春に登場した3Dモデル「VT2」に同梱されていたお試し用3Dソフトの映像をはじめ、比較的最新の映画やビデオクリップなど、さまざまなコンテンツが用意されている。
このほか、パナソニックのドアホンやセンサーカメラとも連携が可能。ネットワーク接続でカメラの映像をテレビに表示したり、来客の確認をテレビ越しに行なえる。総合的に家電の販売を行なっているパナソニックだけに、連携可能な機器のバリエーションはAV機器の垣根さえも越えてすこぶる多い。
さらに、HDMIリンクで連携するBDレコやホームシアター機器など、テレビの状態に合わせて各機器が動作状態を切り替え、消費電力をこまめに節約する「エコナビ」もほぼ全モデルで対応する。
テレビ単体での省エネは他社も行なっているが、テレビの周辺機器までも連携して節電できるのはパナソニックだけだ。
シンプルなメニューや、オーソドックスながら親しみやすい操作のため、簡単に使える代わりに機能は簡素、と思いがちだが、実はかなり高機能。しかも基本的には自動化されているので最小限の設定さえ済ませれば、テレビが自動で各機器との連携や節電を行なってくれる。冷蔵庫や洗濯機、エアコンや照明などとVIERAが連携するようになるのも時間の問題という気もする。
3D映像もテレビ一台で楽しめる
HDD+BD内蔵のプラズマテレビ「TH-P42RT2B」
ここからはTH-P42RT2Bの個別の機能について紹介していく。本機は事実上、同社の最高画質モデルである「VT2」シリーズに、HDDとBDを内蔵したモデルと考えていい。
使用するプラズマパネルは3D対応の「フル・ブラックパネル」で、「V2」で採用されている2D用の「フル・ブラックパネル」とは蛍光体の種類や発光制御が変わっており、消灯後の残光を1/3に短縮している。
これは左右合わせて毎秒120コマとなる映像を素早く表示し、左右の映像が重なることなく切り換えるためのもの。こうしたパネルの高性能化は、3Dだけでなく2Dにも効果がある。階調の再現も有利になるなどの効果が期待できるが、自宅でもプラズマテレビを使っている筆者の印象では、動きの鮮明さが明らかに違っていると感じた。ブラウン管の高速応答に比べればまだ差はあるだろうが、感覚的にはそれに近いものだと思う。
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