断然分かりやすい操作メニュー
まずはTH-P42RT2Bを使ってVIERAシリーズに共通する操作メニューなどを見ていこう。ネットワーク機能や録画機能など、エントリークラスのモデルでは省略されている機能もあるが、基本的な画面デザインや操作性はすべて共通と考えていい。
薄型テレビの顔とも言えるEPGはGガイド方式。基本的なデザインは以前から変わっていないが、実はラインナップが変わるたびに細かく改良が加わっており、一見同じように見えても数世代前のモデルと比べると番組のスクロール速度が高速化されているなど、着実に進化を果たしている。
番組表でリモコンの緑ボタンを押すと、1ヵ月分の放送局おすすめの番組を先取り予約できる「注目番組一覧」を、「サブメニュー」ボタンでは検索機能を呼び出せる。
検索機能は、ジャンル/人名/キーワードで検索できる。こちらはあらかじめ人名やキーワードが用意されているので、好きなジャンルやタレント名などをメニューから選ぶだけでいい。もうひとつはフリーワード検索で、こちらは自分でキーワードをリモコンから入力し、該当する番組を検索できる。
このように、よほど一般的ではないキーワードで番組を検索するのでなければ、面倒な操作をせずに手軽に使えるようになっている。ただし、キーワードとジャンルを組み合わせた検索などはできない。
操作面で便利なのは、画面の下部にネットワーク機能や番組検索などといった、使用頻度の高い機能のアイコンを表示する「らくらくアイコン」。いちいちメニューを呼び出すのではなく、このアイコン選択だけで機能を呼び出せる。録画対応モデルの場合は、予約確認なども可能だ。
いわゆる操作メニューの画面はシンプルで、画質/音質の調整、番組予約、設定など少ない項目でわかりやすく構成されている。基本的に誰でも手軽に使えるように工夫されたメニュー画面だ。
オーソドックスなデザインであまり先進的には見えないが、わかりやすさは薄型テレビの中でも随一だろう。このあたりは、(当時操作メニューなどの概念などはなかったが)大多数の一般人が簡単に使えることを意識してきたブラウン管時代のテレビ作り(大ヒットした「画王」など)の血統を感じる。
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