GT特別戦！　残念ながら911 GT3R（元ミクポルシェ）はリタイヤ

2010年11月16日 23時45分更新

文● 末岡大祐／ASCII.jp編集部　●撮影／鉄谷康博、加藤智充

運命の第1レース
まさかのマモノがキバを剥く！

　13日の土曜日は決勝第1レースが開催。この日、#9 GT3Rをドライブするのは、予選で驚きのタイムを出した安岡選手。もしや、本当にポディウムに立つんじゃ……と、周囲の期待とプレッシャーを全身に受けてのドライブだ。なお、14日の決勝第2レースは佐々木選手が走る。

国内トップドライバーが集まるフォーミュラニッポン

メーカー同士のバトルがアツイGT500クラス

生ける伝説と言われるドライバーがステアリングを握ったレジェンドカップ

多種多様なマシンがしのぎを削るGT300クラス

　セカンドロー（4位）というグリッドからスタートする安岡選手。初めてのGTのレースに緊張したのか、スタートでミスをして大きく出遅れてしまう。それでも5位までポジションを戻して、上位陣とのバトルに参加。なんと、8周目に＃46 MOLA Zをメインストレートでパス、そのまま次の1コーナーで#43 ARTAガライヤをオーバーテイクすることに成功し、3位に浮上！　そのまま#74 カローラアクシオ、#66 でちゃうアストンの追撃に入る。ここに日独英の三つ巴バトルが繰り広げられた。

　だがしかし、#74と#66との差はかなり大きく、なかなか追いつけない。そんなとき、#11 JIMGAINER フェラーリの猛追が。#11はその後にファステストラップを記録し、イタリアの跳ね馬はシュツットガルトの跳ね馬をついに追い抜き3位に浮上、残念ながら#9 GT3Rと安岡選手は4位になってしまう。

　なんとか順位を取り戻そうと懸命に走る安岡選手に突如異変が起きる。17周目の最終コーナーを立ち上がって、18周目のホームストレートで突然エンジンとマフラーから白煙が吹き出し、その異変に気がついた安岡選手はそのままコースサイドにマシンをストップさせた。チェッカーは受けられなかったものの、規定周回数はクリアしていたので、21位で完走という結果になった。トップ争いをしていただけに非常に残念ではあるが、GTデビュー戦としてはこの上ない走りを見せられただろう。

　マシンはストレートでギアが入らずにエンジンブローしてしまったようで、一晩では復旧の目途が立たなかったため、チームは14日の決勝第2レースを諦め、リタイアとなった。

　決勝第2レースでもかなりの波乱があり、同門の#33 HANKOOKポルシェ、痛車仲間だった元エヴァカローラの＃31 MAGICAL CARBONアクシオが共にリタイアという結果だった。

　これにて今シーズンのレースはすべて終わり。また来年からの戦いに向けて、動き出すのである。さて、GSRはどうなるのだろうか？　期待して待とう。

ハセプロのマジカルカーボン柄に身を包んで参戦した#31 元エヴァカローラだが、残念ながらリタイアに……

JLOCのドライバーと密談中（？）のササキング。何を話しているのか気になる

決勝は両日共に#11 JIMGAINERフェラーリが優勝した。痛車は出なかったがイタ車が見事に完勝！

最後はドライバーが全員集まって、盛大にフィナーレ。1年間お疲れさまでした！

イベントのひとつとして、自衛隊の戦闘機によるパレード飛行が披露された。あまりの轟音に、駐車場のクルマのセキュリティーが反応して鳴り響き、レストランORIZURUの窓ガラスにヒビが入ったとか（笑）

JLOCドライバーがシミュレーターでFSWを疾走！

　SUPER GT特別戦に際し、GT300のJLOC（ランボルギーニ）に所属する山西康司選手がシミュレーターを使いコース紹介を行なっている動画を紹介しよう。最近のシミュレーターはほとんど現実と変わらないので、GTではテストが少ない分、このようにバーチャルで練習するドライバーもかなりいるとか。

2010年ありがとう！GSR忘年会（仮）　開催決定！

　GSRの生放送でも言及されていた「打ち上げ的な、クリスマス的な、忘年会的なイベント」の具体的な内容が徐々に決まりつつあるとのことで、紹介しよう。タイトルは「2010年ありがとう！GSR忘年会（仮）」。場所は電アスレース部の部室になっている六本木の「F1 PIT STOP CAFE」だ。大丈夫、六本木は怖くないよ！

日時: 12月4日(土)　20:00開場、20:30開演（予定）
場所: F1 PIT STOP CAFE^TM こちら
参加料金: 6000円
イベント内容: あつこのじゃんけん大会　リターンズ、Rd.8 フォトコンテスト優秀賞を発表、など

■関連サイト