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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」第21回

プリアンプ「P-3000R」、パワーアンプ「M-5000R」、CDプレーヤー「C-7000R」

15年ぶりの登場!! オンキヨーの本格派セパレートコンポを聴く

2010年11月17日 16時00分更新

文● 鳥居一豊

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スピーカーの存在が消えるとはこのことか!
みずみずしい透明感に感激

 では、いよいよその音を聴いてみよう。まず驚いたのは、いい意味で力の抜けた軽やかさ。出ている音量はかなりのものなのだが、ことさらに力感を主張せず、あっけなく音が出てくること。

 AVアンプも最新のものはかなりピュアオーディオを意識してきており、この自然な音楽の出方をするものも増えてきているが、今回のシステムと比べればやはり映画で重要になる迫力か力感を重視した音色になっていると感じる。

 音の出方が自然で軽やかなだけでなく、S/N感が極めていい。ステレオ再生も登場したばかりのころは立体音声と言われ、現在でもよくできたステレオ再生ならば左右どころか、前後も高さも表現できる立体的な音場を構築できると言われるが、まさにそれを実感する立体感だ。

 歌い手とバックバンドの距離感や位置関係が明瞭で、まさに目の前にステージがあるかのように感じる。そして、その実在感がリアルだ。口の動きまでわかるように感じるほど生々しく、軽やかなのに厚みがある。

 前方にある2本のスピーカーから音が出ている感じがしない。目の前の歌い手、奥にいるピアニスト、それぞれの場所から音が出ているようだ。

 最初は軽やかで聴き心地の良い音で、三次元的な音場感を重視したのかと思っていたが、ジャズのウッドベースの骨太な鳴り方など、ソースによって、さまざまな音色を生き生きと再現してくれることにも感心した。これはきっと、映画などの音を聴いたとしても迫力や力強さに不満を感じることはないだろう。

 ドラムの刻むリズムなど、音の感触は柔らかいのに、リズムのキレ味が鋭い。ことさらにキレ味だけを重視し、鋭すぎて耳が疲れるような音ではないので、じっくりと音楽に浸れる。感触がいいので、すっと音楽の世界に入り込めるし、入っていくと中身のみっちりと詰まった音の厚みに惚れ惚れとする。すごく気持ちがよく、引き込まれるような音だ。

 ソプラノの歌手がフォルティッシモで歌いあげる部分の高揚感にゾクゾクさせれらる。バックのオーケストラが一斉に音を出しても、混濁感はまったくなく、ひとつひとつの音が美しく響き合う。あまり目立たないが、かなりのパワー感であった。


コントロールアンプ&パワーアンプ6台!?
こんな夢想も楽しめる製品

 オーディオにはもっと高みの世界があるし、頂点も数限りなくある。今回発表されたP-3000R、M-5000R、C-7000Rの音が最高とまでは言わないが、オーディオの喜び、音楽を聴く楽しさを存分に味わえることだけは間違いない。

 iPod+ヘッドホン、あるいはコンパクトなシステムで音楽は十分だと感じている人に購入しろとは言わないが、オーディオ店などでぜひとも一度聴いてみることをおすすめする。きっと、貴重な体験になるはずだ。

 筆者は、心地よく音楽にひたりながら、先日発表された9chAVコントロールアンプ「PR-SC5508」とM-5000Rを6台使った9.1ch再生を夢想していた。もちろんフロント3chはブリッジ接続によるモノラル使いだ。

 9.1ch環境でステレオ再生も十分なクオリティで楽しめる再生システムが個人的な目標なのだ。金額的に身の丈を超えるので今のところ実現は難しいが、こうした組み合わせを試せるのもセパレートアンプの面白さ。

 そして、言うまでもないが、ミドルクラスのオーディオアンプからのステップアップを考えている人にとっては、最有力の候補になるに違いない。今冬のオーディオがいつになくヒートアップしそうな予感がする!!

 

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